東方神起~妄想ラブストーリー~


〇〇さんは

僕に協力してくれると

思っていた。


友達みたいな

お姉さんみたいな

存在の〇〇さん――


すごくいい人だと

思っていたのに・・


○○さんは

僕に横井さんのことは

忘れた方が良いと言った。


彼女が僕に気持ちが

ないことは知っている。


でも振り向かせれば

いいことでしょ?


彼女が振り向かないのは

僕のせいだ。


横井さんが

悪いわけじゃない。


でも僕も

言い方が悪かったのかな・・


「どうして?

彼女のどこが

そんなに好きなの!?

何がいいの!?!?」


○○さんが

いつになく

強い口調で言った。


こんな〇〇さんは

初めてだった。


怒ったような

泣いているような・・


哀しい顔――


東方神起~妄想ラブストーリー~



どうして

そんな顔するんですか?



”もう関わらない”

言葉通り

○○さんは

横井さんのことは

もう何も言わない。


前みたいに

サッカーの話しや

タイガーの話しは

するけど

僕に笑いかけることが

少なくなった。


怒ってる?


謝る?・・

でも僕は〇〇さんの

言葉を受け入れて

横井さんを諦める気は

ないから・・


だけど〇〇さんも

気になる・・


横井さんの

”どこが好きなの”

”何が好きなの”と

問いた〇〇さんの声が

木霊する。


彼女のどこが

好きなのか―――


答えはすぐに

浮かばなかった。


一目惚れだった。


そして全く振り向いて

くれない彼女を

何とか振り向かせようと

必死だった。


彼女のどこが好き?…


答えが出ない――



日が良い

日曜日の今日

同僚の結婚式の

2次会に参加した。


もちろん〇〇さんも

呼ばれてる。


僕と〇〇さんは

別のテーブルだった。


○○さんのテーブルには

同じ課の同僚の他に

僕が知らない人がいた。



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昔の同僚?上司?


僕が見たことのない

表情で会話をしている


大人な〇〇さんが

そこには居た。


隣同士の席で

親しそうな二人――




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時々聞こえてくる

会話の中で

みんなと話している時は

敬語なのに

二人の会話になると

敬語じゃなくなる。


誰なんだろう・・


隣に座って居る

先輩に聞いてみた。


「隣のテーブルの

男性は?」


「ん?あぁ~

向井さん?

昔うちの課にいたんだよね。

今は独立して

ベンチャーの社長してるみたい。

あいつ

新人の頃に世話になってたから

まだ繫がってたんだな。」


新郎の先輩が

お世話に

なっていたってことは・・・


「結構先輩ですか?」


「そうだなぁ・・

〇〇さんの1コ上くらい

だったと思うけど・・何で?」


「いや・・僕は初めて

見るのに

先輩たちと

親しそうなので気になって。」


先輩たちと言うより

〇〇さんだけど・・



2次会が終わって

そのまま

課のメンバーで

3次会のカラオケに

流れた。



東方神起~妄想ラブストーリー~



向井さんって人も

一緒に・・・


○○さんと

向井さんは

カラオケに行くまでも

行ってからも

ずっと話していた。


すごくいい感じに

見える二人――



会社を辞めてから

会って居なかった

先輩に再会して

話しが盛り上がってるだけ

なのかな?・・


僕は二人の様子ばかりが

気になっていた。


「ジュンス

歌わないの?」



横井さんに

そう言われるまで・・