東方神起~妄想ラブストーリー~


3か月に1回の

早朝会議―――


起こしてくれる〇〇も

いない。


でも俺は後輩からの

電話によって

起こされた。


「ユチョンさん?

おはようございます!

今日は早朝会議ですよ。」


「あぁ・・わかってる。

電話してくるなよ。」


電話を切った。


後輩の彼女は

あれ以来ずっと

俺の彼女気取りだ。


こんなに冷たく

当たっているのに

なぜ俺なんだ?


俺には・・・


なぁ〇〇・・・

帰って来てくれないか?



眠気眼で

会社までたどり着いた。


聞きなれた

笑い声―――


○○か?


久しぶりに

聞いた〇〇の

笑い声だった。


東方神起~妄想ラブストーリー~


その隣には部長―――


朝から二人で

出社?


手にはコンビニの

袋をぶら提げて

仲良く歩いている。


俺は嫉妬を

通り越してしまった。


〇〇に対して?

いや・・部長に対して――


怒りを覚えた。



声をかけるなんて

ことは忘れていた。


ただ一刻も早く

〇〇と部長を

引き離したくて

○○の手を引いた。


〇〇を取られないように

握った手首に力を入れて―――


〇〇は俺のもの――

痣でもつけてしまいたい・・


部長が追いかけてくる前に

〇〇をエレベーターという

密室に

閉じ込めた。


東方神起~妄想ラブストーリー~


俺はどうにかなって

しまいそうだ。


〇〇を解放した後

自分を鎮めようと

必死だった。


何から言えばいい?

何を言えばいい?


〇〇・・部長と

ずっと一緒だったのか?


俺への当てつけか?


そして絞り出した

一言が――


「気が済んだか?」


〇〇が驚いて

俺を見る。


見当違いのことでも

言ったか?


俺の気は

治まらなかった。


部長に腹を立てていた

はずなのに

〇〇を責め立てる。


「もういいだろ!?

帰って来いよ?」


後輩と寝た

俺への当てつけだったら

もういいだろ?


帰って来いよ――


でも〇〇は

違うことを

言い出しそうだった。


俺は不安に襲われて

〇〇を力で征服しようとし

壁に押し付け

大声を出した。


「帰って来いっ!!!」


そんな俺を

〇〇は軽蔑とも

とれる眼差しで見て言う。


「誤解だよ。

部長とはコンビニで

会っただけだよ。」


・・・本当か?・・


切なげな目で

俺の目をまっすぐに

見て言う○○の

言葉に嘘はなかった。


そんな時

押した覚えのない

階でエレベーターが

止まった。


誰か乗ってくる・・・

東方神起~妄想ラブストーリー~

!?!?!?


一階にいたはずの部長――


なぜ!?!?

息を切らした彼は

非常階段を走って

追いかけてきた!?


嘘だろ・・