ほとんどの
スタッフが
そのまま
2次会だと
言って店を
出て行った。
店に残って
飲んで居た
スタッフも
徐々にいなくなり
片づけをするのは
俺と〇〇の二人―――
これは偶然じゃなく
必然。
二人とも
わかっていて
最後まで残った。
――だよな?
「ユチョンと
何を話してたんだ?」
長い時間
抱きしめた
ユチョンが
何を言っていたのかは
やっぱり気になる。
「ん?・・色々です。」
「え?色々って?」
「・・うーん・・
色々・・」
「言わないつもり?」
「え・・」
俺は〇〇を
抱き寄せた。
「俺に言えないこと?」
「店長・・!?」
「店長じゃない。
ジェジュン!
ジェジュンとして
聞いてるんだけど・・
彼氏に秘密は
要らないだろ?」
「・・ち・・近い・・よ・・」
〇〇が目をそらす。
「近くないよ。
遠いくらいだ。」
「え!?近いよ・・」
嫌なのか?
「俺はもっと
近づきたいのに。」
どんどん顔を
近づけていく――
唇が触れる
寸前まで
見つめ合って
キスをした。
気持ちは
通じたのに
触れられなかった
俺の大切な人――
今俺の腕の中にいる。
重なった唇が
チュッと
音をたてて
離れる。
「好きだよ――」
その声に
〇〇が応える。
「私も――」
好き――
「ジェジュン
好き――」
背伸びして
俺の唇を
奪った〇〇の
腰を引き寄せ
密着させた。
「ウチ・・来る?」
「・・ん?・・
ウチって・・?」
「嫌?・・
俺の部屋――」
嫌なら・・
「嫌なら
ここでする?」
「え!?」
せっかく作った
ムードを壊すような
〇〇の驚きように
俺は笑った。
「そんなに
驚くなよ。
もうちょっと
そばに居たいだけ。
それで
もうちょっと〇〇に
触れてみたいだけ。
どっちがいい?」
「?どっちって?」
上目遣いに
俺を見上げる
〇〇に俺は言う―――
「俺の部屋か店。
どっち?」
選択肢に〇〇が
笑った。
「もぉっジェジュンっ!
他の選択はできないの?」
「〇〇の部屋でも
いいけど?」
「そうじゃないよ――」
呆れて笑う〇〇に
顔を近づける。
「ほかの選択肢――
必要?」
「・・うぅん。
要らない。」
顔を赤く染める
〇〇にまた
キスをした。
「行こうか――」
「うん。」
俺の手を取る
〇〇を車に乗せた。



