昨日も涼子と
体を重ねた。
夜遅くに
戻ってきた俺は
自分のベッドで
月曜の朝を迎えた。
週末にリフレッシュ
するどころか
どっと疲れた。
重い体を
起こし
身支度を
しながらふと
頭をよぎった。
働く気がしない・・・
職場に向かわず
女子大通りに
車を走らせた。
「〇〇~!!」
車を降り
遠くから歩いて来る
〇〇の姿を
見つけて
手を振った。
「・・・?
ユチョンさん!?」
〇〇がこんな
ところにいる俺を見て
驚きながら
駆け寄ってきた。
「ユチョンさん!
何してるんですか?」
「暇だったから
遊びに来た。
授業あんの?」
「え?あ・・はい。
これから授業です。」
「ふーん。」
それだけ答えた
俺に〇〇は
困惑している。
「え・・あの・・・」
黙って〇〇を
待つ。
「・・ユチョンさん
どうするんですか?」
「なに?
付き合ってくれるって?」
ありがとう、〇〇―――
俺が期待した
通りの反応してくれて。
「よしっ
じゃあ乗って?」
〇〇を助手席に
座らせ
車を出した。
「私また
忘れ物しましたか?」
「自覚あんの?」
「いえ・・今回は・・
あ・・」
「ハハハ・・
やっぱり前回は
確信犯かよ。
今回は忘れ物は
なかったよ。」
「ですよね?・・」
どうしてと
言いたげな彼女に
言う。
「忘れ物ないと
呼び出しちゃいけない?」
「いぇいぇ
全然大丈夫です!!!」
全否定して
素直に喜んだ
〇〇に俺も
笑った。
「お仕事は?
今日お休みですか?」
「ん?
俺アイスクリーム屋の
偉いおじさんだから
融通効くんだよね。」
「はぁ・・そうですか・・」
もうその冗談は
要らないと
言われた。
「この前は
お前に付き合ったから
今日は俺に付き合って。」
今日は一日
〇〇と過ごしたいと
思った。
彼女を連れまわす。
まずは
腹ごしらえからだよな?
「〇〇
たくさん食べろよ?」
「え・・私朝ご飯は・・」
「え!?朝食べないの?
体に悪いよ!!
ほら、これ食べな。」
〇〇にどんどん
食べさせた。
彼女は俺に
言われた通り
口に運んで行く。
頬をいっぱいにして
〇〇はやっと気づいた。
「ん?ユチョンさん
食べてないじゃ
ないですか。
私のことは
いいから
食べてくださいよ。」
「あ、俺?
俺朝ご飯は
食べない主義。」
「え!?は?
・・っちょっと~!!」
「あぁ~ほらほら
飛ばすなよ!?」
口いっぱいにして
俺に抗議している〇〇。
〇〇の反応が
イチイチ面白くて
可愛いくて
俺は心から
笑っていた。
「お腹いっぱいです・・・
食べないなら
あんなに頼まないで
くださいよ~!!
もう何も要らない・・・」
店を出て
車に戻ると
〇〇がお腹をさすって
苦しそうにして言った。
「ほんとに?」
「え?・・」
「本当に何も
いらない?」
俺は〇〇の
シートの方に
体を寄せて行く。
徐々に近づく
距離に〇〇が
緊張していくのが
わかった。
純粋なくせに
俺に何か期待してる・・
「シートベルト・・
お願いできますか?」
俺の言葉を聞いて
〇〇の体の力が
抜けた。
わかりやすい奴・・
〇〇のシートベルトを
締めると
俺たちは
次の場所へと
車を走らせた。





