ヒロアカの映画第三弾、観てきました。



 

個性保持者のせん滅をたくらむテロ集団「ヒューマライズ」を壊滅させるために、全世界からヒーローが集結し「世界選抜ヒーローチーム」を結成。インターン中の雄英高校ヒーロー科の生徒たちもメンバーとして世界各地に派遣されていた。デク・爆豪・轟の3人もエンデヴァーたちとともに「オセオン」国で作戦行動をとっていた。そんな中、ある事件に巻き込まれたデクは一般人を大量に殺害した犯人として全国指名手配される。オセオン警察に追われ、さらに正体不明の敵にも襲われながら、事件で知り合った少年ロディと隣国への逃走を図る。

個性因子誘発爆弾を使って個性を暴走させ、世界中を混乱に陥れようとする「ヒューマライズ」の思惑を阻止できるのか。犯行声明によりパニックに陥る人々を導き、トリガーから人々を助けるためにヒーローたちが身を挺す。デクたちも危機を救うため、敵に立ち向かっていく。

 

とにかくスピード感がすごい。TVアニメでも迫力ある戦闘場面を作ってくれるボンズだが、今回も目が追い付かないほどのスピード感あふれる映像、迫力を見せてくれる。特に、デクがロディ(吉沢亮)を追いかけてオセオンの街中を黒鞭を使って移動する場面は、「ス〇イダーマン」か「進〇の巨人」かと・・・。ロディのパルクールのような動きも見もの。そんな疾走感あふれる場面でも、飛ばされそうな洗濯物を黒鞭で集めて渡したり、急に出てきた犬をちゃんと避けたりするところがいかにもデクっぽくて微笑ましい。しかし、こんなに黒鞭使いこなせるようになってたんだ…と驚かされると同時に、本当に便利な個性だったんだと納得。

また、デクだけでなく、A組のみんなの個性もちゃんと成長しているところや、一人一人が何ができるか、今自分がすべきことは何かを考えて行動している部分がきちんと描かれているのがよかったと思う。闘いながら、仲間がきっと頑張っているからと信じているのは、ホントぐっときた。

敵の本拠地に飛び込んでいくデク・爆豪・轟も、互いが全力を尽くすと信じているから任せて先に行けるし、絶対に自分がここを守ると決めて戦えるんだろうなと思った。個人的には、爆豪の戦闘シーンは目まぐるしい動きはもちろん、トリガーでブーストされた敵にやられても悪態付きながら立ち向かっていくところがとにかく格好よかった。今回ちょこちょこ爆豪の「才能マン」なところが描かれていてそこも面白い。そいういえば、轟の天然もちゃんと描かれていた。

 

ヒーローものなんだから、最後にヒーローが勝つ!とはわかっているけれど、苦い思いも味わいながら成長していく若いヒーローたちの真っすぐな思いが「ヒロアカ」の真骨頂。見終わった後に、よし、明日も頑張るかと思える爽快な映画。

 

ロディの個性もチャーミング。

 

入場特典の冊子には声優さん達へのインタビューだけでなく、堀越先生のデザイン原案や書き下ろしもあって、見終わった後も嬉しい。