あるブロガーさんによると

魂の男性性とは目的のために死ねる事

魂の女性性とは喜びのために無邪気に生きる事

らしい。


あいにく、そのブロガーさんには、私は嫌われているのか、相談メールを送っても一向に取り上げてくれないが、その方の解釈には、サラッと心理学や精神分析をかじってもわからなかった私の問題に対するヒントが、サラッと書かれていたりする。


嫌われているのではなく、一般女性向けの記事だから、私のように性同一性障害と人格障害が関わっていると、読者層には理解不能かも、と思って取り上げてくれないのかもしれないが。


魂の男性性と魂の女性性は、全ての人が両方とも持っていて、そのバランスが取れているのが良いらしいが。


私は、子供の頃から、娼婦になりたい、という願望があった。

それは具体的な職業、風俗嬢という事になると、どうしても、どう自分を演出すれば一番お金を稼げるか、がテーマになるので、ここで言っているのは必ずしもそれとイコールではなく、保守的な価値観から見た、そうなってはいけないとされる女性像の事であり、そのアイデンティティを自分が身につけるにはどうしたら良いか、というテーマである。


娼婦になれないのなら男性になりたい、というのがあった。


私はHしている時、とくに不特定多数の男性と寝れる自由がある時には、自分が女性である事に違和感も不満も無いのだが、その願望を抑圧して、エロから遠く隔たった生活を送るほどに、性別違和が大きくなる。


エロを抑圧している時の生活…性自認は男…精神的なパンセクシャル

エロに満ちた生活…性自認は女…肉体的な性、性指向は男性


で、この二つが、人格も変わって、何年か越しに入れ替わる。

ちなみに、解離性のように、別の人格の時の記憶が無くなるとかは無いから、人格障害としては、ごく軽度だと思う。


前回のエロモードから非エロモードに移行する時は、幻覚や幻聴、被害妄想が出てきた。


今回、非エロモードからエロモードに切り替わる時、理性的精神的な衝動と、肉体的直接的な快楽が一致する現象が起こった。

それが、ある人に擬似恋愛的な感情を抱き、妄想オナニーした時、今までオナネタには自分が出てこなかったのに、人生で初めて自分とその人、という想像で逝けた、という件である。


その方には、勝手にオナネタにして非常に申し訳ないと思うが、私の人格統合への気づきの一歩を踏み出させてくれたので、非常に感謝している。


たぶん、あのオナニーは、その方と自分、という想像の形を取ってはいたが、自分の内なる魂の男性性と魂の女性性の、初めての交わりだったのだ。


内なる男性性と内なる女性性は、その人の両親の在り方からの影響を受けるという。


私の両親は二人とも、たぶん発達障害か何かあったのだと思うが、意思の疎通の全くできない人達であった。

二人とも、相手が聞いていようがいまいが、どんな気持ちであろうが、全く関係なく、自分が話したい事だけを一方的に話すタイプだった。

父は、仕事や勉学はできて非常に真面目だが、職場でも変人で、上司には可愛がられるところはあったが、部下は本当に苦労したみたいだった。

母は対人恐怖症で、子供の頃の友人関係から、大人になってからのママ友や近所付き合いまで、全てにコンプレックスを持っていた。

その分、子供に過干渉する事で、自分の存在意義を保っていたようだ。


父と母が仲良くしているところは一度も見た事がない。

常に怒鳴り合い、怒鳴り合ってスッキリしてわかり合うのではなく、怒鳴り合っていない時でも、常に噛み合わないやり取りだけを続けていた。


母の実家はDV家庭だった。

悲鳴を上げながら、髪を掴まれて引き摺り回される祖母の姿を、私達姉妹に度々語った。

母もよく、夜中、夢にうなされて悲鳴を上げていた。

人前で、手が震えて字が書けない、声が震える、食事が飲み込めない、見られているようで極度に緊張する、と語っていた。


父は早くに両親を亡くした。

父の母親は、父が三歳の時、父の妹を産んで、産後の日だちが悪く他界した。

父はずっと妹を嫌っていた。

中学生の時、父親も他界した。

父は、姉や妹に暴力を振るい、姉と妹は家に居られなくて、夜中に親戚の家に逃げ込んだりしていたそうだ。

そんなだが、非常に真面目なところもあり、親戚が大学まで援助するつもりだったそうだが、それを断り、工場に勤めながら夜間の大学を卒業し、公認会計士になった。


私は父親からは常に怒鳴られ、母親からは過干渉の嵐だった。


誰のおかげでメシが食えると思っている!が父の口癖だった。

私が風邪で寝込んだりすると、勉強をしていないと父が怒り出し、母に、私の事を、椅子に縛りつけておけ!と怒鳴った。


母は、私の日記や手紙に全て目を通して、私が嫌がると、親なんだから当然です!と言った。

常に私に話しかけては、祖父母のDVの話、自分の症状が辛い話、私への干渉、入っていた新興宗教の教え、父への愚痴を毎日聞かせた。

特に、父への愚痴は、父がSM好きで、母が父とのセックスが苦痛である事、父からは愛情が感じられないし人間として尊敬できない、と、意味もわからない三歳くらいから、毎日のように聞かせられた。


二人とも、私がちょっとでも体調が悪いとか言おうものなら、こっちの方がよっぽど具合悪い、あなたのは甘えでしょ!と怒り出した。


私が学校でずっといじめに遭い、行きたがらないと、引きずって外に放り出した。


私と妹は神経症のデパートだったが、母は常に自分の方が辛い、あなたのは仮病って言うんです!と言った。


私の中にある女性人格と男性人格は、必ずしも母と父にそっくりではない。


母は非常に真面目な人で、特に性的な事に厳しかった。


私の中の女性人格が奔放なのは、母に似てるのではなく、母も母自身を抑圧していて、私も自分を抑圧していて、その抑圧を跳ね返すパワーを引き継いだ原初のエネルギーのようなものだと思う。

リリスのエネルギー、みたいな。


それが生きるエネルギーだとすると、男性人格は、自分が生み出されてしまった事への怒りのエネルギーだと思う。

例えるならフランケンシュタインか。


今回のエロモードでは、エロモードの時の自分も自分と認める事によって、その二つの人格がちょっとずつでも仲良くなる、というのが課題な気がする。