昨年から友人と「
空海見に行くか」と言っていたのだが、ダンナも行きたがりだしたので、ま、二回行ってもいいか、くらいの気分で今日とりあえずダンナと行って来た。これは賛否両論ありそうだと思うけど・・・、実はわたしは気に入った。
泣いてしまった。
感動的なシーンとか特にないのに、涙が。
もう1~2回見てもいい感じだ。
ネタバレになることは言わないが、余計なことは全てこそぎ落として、設定もかなり変えて、原作とは全く別物と言っていい。
「妖猫伝」
中国でのタイトルはこうだった。
猫が主役。
実際は、猫に取り憑いた青年の物語だけど、青年の思いとは別に、猫が猫であった頃に猫として経験した喜怒哀楽を思うと切ない。
松坂慶子が日本語だったのは(いや吹き替えだから全部日本語なんだけど、特にあのシーンは口許見ててハッキリと日本語だったので・・・)妙に印象に残ってしまった(^^;;
あと、やっぱり詩の部分は中国語の音で聞きたかったなあ。
眼が悪すぎて字幕だと追いきれないという難点はあるが、原語の「音」と「リズム」は楽しみたい。
今回の「空海」もそうだし、「レイルオブタイガー」もスケジュール的に吹き替えしか見れなくて悲しかったのだが、まあ日本語でわかりやすかったというメリットはあったw
全体として、政治や宗教の匂いを排除したのはスッキリしてたように思う。
原作者が時間をかけて書いたであろう種類の部分というのはほとんど映画では削られていたと思うが、その分、楽に楽しめる娯楽作品になっていたし、無駄にクドクドしていなくてファンタジー色も濃くてよかった。