昔、「花王・愛の劇場」という昼ドラ枠がありました。

昼ドラ全盛期には、TBS系でポーラテレビ小説花王愛の劇場を見て、フジ系でライオン奥様劇場を見る、というのが昭和の主婦のお昼のルーティンだったんです。

小学生の頃、夏休みになると、この昼ドラを見るのがわたしの楽しみでした。

当時はまだ、トレンディドラマといったものも無い時代で、昼ドラ(昼ドラという言い方も無かった気がします)やゴールデンタイムのホームドラマ(橋田壽賀子さんなど)、刑事ドラマや時代劇などが主なドラマでした。

わたしはホームドラマより刑事ドラマや時代劇が好きな子供でしたが、当時はお茶の間で家族と一緒にテレビを見るのが普通だったので、父が見るものも母が見るものも、等しく試聴していました。

昼ドラには、メロドラマ系もホームドラマ系も社会派系もあった気がしますが、わたしは主にメロドラマというかちょっとドロッとした「ぬかるみの女」(平成で例を挙げれば「真珠夫人」や「娼婦と淑女」的な)系統が好きな小学生だったんです。

先日、八代亜紀さんが亡くなって、ひさしぶりに「愛の終着駅」を耳にしたのですが、この時、花王愛の劇場でやっていた「愛の終着駅」を思い出しました。

松本留美さん主演のドラマです。



ところが、松本留美さんが列車に揺られているシーンは思い出すのに、ドラマの内容が全く思い出せません。

ミラーマンの石田信之さんが出ていたという記憶はあるのですが、中身をまるで覚えていないのです。

不思議に思ってwikiで調べると、なるほど、このドラマは夏休みの終わり頃に始まったことが分かりました。

その前は、河内桃子さん「微笑」が放映されていたのです。

なので、「愛の終着駅」は結末を知らなくて当然、当時は録画ツールもありませんでしたから。

ところが、困ったことに、この「微笑」すら覚えていない!

「微笑」というタイトルを見て、ああ、河内桃子さんのね、とすぐ分かるくらいなので、見ていたことは間違いないのですが、こちらも内容を忘れてしまっています💦

日頃、「最近のことはすぐ忘れるけど、昔のことはよく覚えてる」なんて嘯いているものの、そろそろ昔のことも怪しくなってきてガックリです😅。