和爾下神社の前の国道の信号を渡り、さらに西に進み、伊勢本街道(上ツ道)に
出ると、楢(なら)神社があります。ここの地名が、楢町ですから、櫟本と同じように
この辺りに昔、たくさんの楢の木が生い茂っていたのでしょうね。
この辺りの神社は観光客もほとんど無く、なにかイベントがない限りは、静かで
ゆっくりとできるところです。
ここの鳥居は、なにかドラム缶を繋いだような感じでちょっと異様な感じがします。
ネットで調べると、銅製とのことです。
この神社のご祭神が、第7代孝霊天皇の第三皇子である、彦五十狭芹彦命(=
五十狭芹彦命・ひこいさせりひこのみこと)、すなわち以前もお話した、桃太郎
伝説の元となった、吉備津彦命(きびつひこのみこと)になります。昭和31年までは
五十狭芹彦神社と言っていたそうな!
そして、鬼子母神(きしもじん)が一緒に祀られているって、鬼子母神ってインド
仏教の神様で子どもが500人とか1000人とか、、、すげぇ~w
調べると本地垂迹説で五十狭芹彦命の本地が鬼子母神とか、、、えっ、ちょっと、、、
それって変じゃないですか?
鬼子母神は女の神様、五十狭芹彦命は男・・・それで安産の神様として崇められて
いるとか!良くわからないですね。
境内には、井戸水が子供を授かる霊水と言われる実増井(みますい)と言う井戸が
ありますが、いつも蓋をされていて、開いたところを見たことがありません。
本殿は、1862年の春日大社の式年遷宮での払い下げられたもので、氏子がここ
まで担いできたそうです。以前にこの項で紹介した夜登岐神社(やつぎじんじゃ)も
そうですが奈良県内にはあちこちに見ることができます。
※参考BLOG 「桃 =5= 彦五十狹芹彦命(桃太郎)の鬼退治
」
※参考BLOG 「珍しく茅葺き(かやぶき)の拝殿がある夜登岐神社
」

※写真上は、楢神社の銅製鳥居(ビックリする) 2016/06/10
※写真中は、境内にある実増井 2016/06/10
※写真中の下は、拝殿 2016/06/10
※写真下は、本殿(朱が美しい) 2016/06/10
※写真下の下は、オリに入れられていた左右の狛犬 2016/06/10