
寒さも一段と増して、「いつまで続くんかな~?」ってな感じの今日この頃です。 私も何やかんや忙しくさせて頂き、ブログの方もほぼ放置状態が続いていますが、ぼちぼち更新していきますんで、よろしくお願いします。 今日は、今年に入ってから、泉大津市穴師地区の池浦町地車を知人より小屋開け情報を頂き、見せて頂きましたので、ちょこっと紹介してみます♪ 池浦町地車は、平成9年に新調入魂式で完全完成は平成10年で、大工は【植山工務店】植山良雄師、彫物師は【雲棧堂美術院】松田武幸師、立川靖雄師で松田師の出世作となっております。 前々より、穴師地区には何度も訪れ、遠目では何度も拝見しているのですが、こうマジマジと見せてもらうのは初めてでしたので、連絡をもらった時より、楽しみにしておりました♪ では、さっそく見ていただきましょう♪

▲まずは、いつもの姿見よりなんですが、慌てて正面を撮り忘れています‥(汗)この日は、天気も良く撮影するには少し光りすぎるくらいでした。

▲切妻のええカッコの屋根です♪最近の屋根周りでは個人的には、好きなカッコです。。

▲主屋根後ろと後ろ屋根の懸魚です。主屋根は大北町先代と同じような雲海に3匹の燕と後屋根も同じ3匹で「朝潮に浜千鳥」です。凝っていますよね~

▲木鼻です。迫力があって、カッコええ木鼻です。

▲隅出すも唐獅子で「親子獅子」となっていますが、これがええ感じなんですよ~

▲もうちょい隅出す見てもらいましょう。。左の写真は、真下から眺めたところなんですが、この細いところに二匹の唐獅子が…すごいな~

▲そして、この地車を見てパッと目に飛び込んでくるのは、やはりココ!!主屋根枡合♪何ちゅう凝りようでしょうか!最近の枡合でここまで彫ってるのはなかなか無いのではないでしょうか。。すべて【日本神話】より、正面「神功皇后応神天皇平産す」、右「素盞鳴尊 八岐大蛇退治」、左「岩戸隠れ」、後ろ「国産み」です。松田師の作品の雰囲気を見せて頂くと高松系の作品を感じさせますね~

▲こんなところが凄い!最近の枡合では、こんなところまで彫りません!上が、「素盞鳴尊 八岐大蛇退治」で、波のうねりまで彫りあげています。下が、「神功皇后応神天皇平産す」で、一人ひとりが乗っている岩が分割されています。

▲この枡合の凄いところがもうひとつ♪この写真を見てみて頂ければ分かると思いますが、かなりの奥行きがあります。正面なんて何段あんの?4層!?(汗)

▲そして、こちらも凄い!後屋根で、主屋根と同じく【日本神話】より正面「神武天皇東夷征伐」、右「雄略天皇 葛城山に猪を踏み殺す」、左「日本武尊 駿河に賊徒を焼討す」ですが、こちらも奥行きのある凝った作品です。主屋根同様に高松系の雰囲気の中に岸田師の雰囲気も覗かせます♪

▲続いては松良ですが、天気が良すぎて、ちゃんと撮れず…(涙)とりあえず、右「大江山頼光木渡り」、左「安宅の関 弁慶義経懲打」の【源平盛衰記】より。写真は義経と弁慶ですが、ここもかなりの彫り込みようでした。曳行すると破損しがちな場所ですが、繊細な作品なんで気ぃ使いますね~(汗)

▲腰回りです。まずは、正面より。【源平盛衰記統一】縁葛「清盛乱心安芸弁財天神体を現す」、大連子「鶴ヶ岡八幡宮 頼朝戦勝祈願」、小連子「大垣に義仲勇婦会」、土呂幕「義経八艘飛び」です。

▲連子部分です。こちらでも高松系を感じさせます。バランスも良いですね~

▲各個体も凝ってます♪左上の写真、小連子「大垣に義仲勇婦会」ですが、巴御前の武勇伝のひとつです。「近江のお金」とも言いますね。。珍しい題材です。

▲土呂幕は、錦絵にも出てくる鞍馬の烏天狗が義経の八艘飛びを支えているあまり無い意匠となっています。奥には、僧正坊も見えています♪

▲続いて、左平です。【太平記統一】縁葛「楠公子別れ櫻井の駅」大連子「正季 直義を討ち逃す」小連子「後醍醐天皇 隠岐より帰る」土呂幕「播磨国に正成鳳輦を迎える」です。

▲こちらの連子もひつこく無くスッと目に飛び込んできます。

▲う~ん。松田師の色付けは濃くなくアッサリ目で個人的には好きな感じです。

▲最近の土呂幕では珍しい合戦ものではありません。この辺りの松田師作品は私的にはかなり好きですね~何か見てても計算されてるな~って感じを受けます。

▲最後は、右平ですが、光りすぎてあまり写せず‥【大坂夏の陣】縁葛「千姫救出」大連子「大助初陣」小連子「木村重成 単騎部下を救い出す」土呂幕「大仁村 家康幸村に追われる」です。

▲こっちも良さそうやったんですが、何と言ってもこの光加減やったんで、またの機会にします…

▲あと各所にも凝った個所が見られました。コブシにも昔話に出てきそうな天狗や龍、唐獅子など好感が持てますね~コブシ正面からは、池浦町に伝わる河童の意匠が…おもしろいですね~

▲そして、小さな部分ですが、ここも惹かれました♪特に竹の節横の「牡丹に唐獅子」は逸品。。

▲大脇もバランスの良さが目につきます。写真は「宇佐美駿河守 武田左典厩信繁合討ち」かな?

▲そして、見送りは「川中島合戦」です。彫物が少なく「ちょっと寂しい…」という声もあるみたいですが、何の何の相打つの光り輝く姿がよく見えて逆にスカッとした好感が持てます♪見本は、現岸和田市葛城町(旧市北町先代)の左エ門作だと思いますが、よう彫られています!

▲ちょっと曳行シーン
本当は、もう少しジックリと見たかったんですが、行事途中という事で断念しました。 今回見て思ったんですが、見れば見るほど味わい深さを感じる良い作品でした。 松田師といえば、岸和田市大町や旧市北町などがありますが、何故かじっくり見せて頂いたのは貝塚市半田町くらいでした。 半田町の時も細かい部分まで彫られているな~とは感じましたが、出世作だからか半田町とはまた少し違った印象を受けました。 また、機会があればゆっくり見せて頂きたいと思いながら、小屋を後にしました。 この日、お世話になった池浦町H氏並びに関係者の皆様、本当にありがとうございました。 ブログ上からではありますが、厚く感謝申し上げます。
