
久しぶりの更新です♪ そして、これまた久しぶりのだんじり紹介で~す♪♪ 昨年、長承寺を見学させて頂いた後、このだんじりが無性に見たくなって、祭り前の試験曳行前の小屋へ久しぶりに見に行った堺市草部地区の原田だんじりです。 このだんじりは、先ほどお話しした長承寺と同じく【大平】&【和泉彫】の作品で長承寺新調を遡る事23年前の明治13年岸和田旧市宮本町が新調したもので、大工はお話しした名工【大平】尾崎杢兵衛師、彫物師は高松彦四郎師という名匠揃い踏みの名だんじりです。 ではでは、見て頂きましょう。。

▲まず、姿見です。少し小さくて見づらいですが、屋根下の桁と桁の間が広いくて、内側の桁鼻も無いタイプなんですね~後ろに回り、摺り出しにはカラクリの臍が切ってありますが、この時代にはカラクリは無かったと推察すれば名残りでだったんでしょうね~

▲屋根周りで、木鼻や隅出すですが、木鼻もこの時代の物は何か味わい深いものを感じますね~また、隅出すですが、結構珍しい唐子ものが入り、雰囲気抜群です。

▲続いて、枡合は後屋根より。【太閤記】もので正面「大徳寺焼香の場」、右は「本能寺の変」、左は「?」です。正面の大徳寺は、個人的に好きな場面です。また、枡合では珍しい図柄でありますが、和泉彫では貝塚三ツ松先代の土呂幕にも入り、けっこう定番かも…

▲主屋根枡合は、【曽我物語】統一っぽいんですが、正面「曽我兄弟討入り」、右「曽我五郎化粧坂の少将との別れ」、左「?」なんですが、ちょっと違うかもしれませんが「時致早馬」っぽく、後ろも「?」ですが「箱王丸の強力」のような感じもしますね。どちらにしても時間の掛けた秀逸ばかりです♪

▲主屋根枡合正面の墨書き。

▲はい。続いて、いきなり後ろに回り、見送りの中です…こちらは、ほぼ改修されております。図柄は、大脇の「国松君背負う後藤又兵衛」から察すると「難波戦記?」

▲見送り周りは、新調当時のもので良い雰囲気でした。左上の物見は、「矢作橋の出会いの場」のようですが、良いですよね~

▲大脇は、丸柱の入るタイプです。彫物は秀逸で、彦四郎でしょうか。。右の熊取野田松良と似ているような気がします。

▲大脇反対側には、ええのん入ってます。。「国松君背負う後藤又兵衛」♪ムチャクチャ良い作品で必見ですね~これ見ると新調当時の見送り内部にどんな名作が入っていたのか気になります…

▲そして、腰周りです。縁葛は模様で大連子・小連子・土呂幕と三段となっており、大連子は三方とも合戦ものではありますが、浅学の私には図柄確定できるものではありませんでした。しかしながら、三方すべて秀逸で見事な作品でああります。長承寺連子と彫物師さんは同じか‥‥土呂幕は、「薄田隼人の奮戦」という事であります。

▲連子部分。上の縁葛部分には、伊勢込細工。大連子は、上でも言いましたが、図柄不明ですが、ムチャクチャ良く彫られています。

▲この作風は、個人的には◎です♪

▲小連子の唐子ですが、これも和泉彫ではよく見かける作風で表情豊かな秀逸。。

▲ええな~♪

▲土呂幕~♪和泉彫によく見られるような秀逸作品。。

▲右平です。土呂幕は「片桐且元 木村長門守決別の場」という珍しい場面です。合戦前の静の部分が彫られています。

▲こっちの唐子も絶品です。。熊取野田とかにも入ってる感じの良い作品です♪

▲この雰囲気どうしたら、こう彫れるのでしょうか??

▲大連子のこの躍動感も抜群です♪

▲土呂幕は、言わずもながら秀逸。。

▲左平も、もちろん魅せてくれます。

▲この連子上下の動と静が見ていてもスッと入ってきますよね~

▲網なしで見たい逸品です。

▲土呂幕は、「真田大助の雄姿」とあります。これも変わった意匠ですね~

▲そして、最後はこのだんじりの代名詞のひとつである見送り木鼻の「女人行水」!この雰囲気どうしたら出せるんでしょうか。。

▲そして、対の「雷神」です!何気ない作品に見えるのですが奥が深いです…(汗)
久しぶりのだんじりネタやったんで、ずいぶんと時間がかかってしまいました。 それにしても改めて見せて頂きましたが、【和泉彫】の奥深さが際立ちますね~ 腰周りで言うと上でも話しましたが、大連子と小連子の動と静のメリハリが目立ちます。 合戦ものと唐子という事で、作品的にも違うのですが、唐子の方は作風も柔らかく、無茶苦茶コントラストが効いているように感じました。これは、熊取野田にも同じように思いました。 また、ひとつひとつの作品も活き活きとした躍動感があり、見ていても飽きない作品ばかりでした。 彦四郎師の作品は如何ほど、あるか分からないですが、いずれも秀逸を彫りあげる名匠ばかりだという事ですね~ また、機会があればスカッと見れる状態で一度拝みたい作品でした。。 この日は、試験曳行前でしたが、関係者の方々には快く見せて頂きブログ上からではありますが感謝申し上げます。
