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今日は、今年の拝見した中から、魚吹八幡より平松屋台のご紹介をさせて頂きます。

平松屋台は、平成13年に新調され、屋台制作は小林秋男師で、彫物師には地車の本場より、岸田恭司師率いる【岸田一門】によるものです。

我々泉州の人間にとっては馴染みのある岸田師が作品を刻んでいるという事で、今回の魚吹訪問の中でも楽しみの一つでした♪

それでは、講釈はこの辺りにしておき、早速見て頂きましょう♪
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▲まず、本体なんですが、もっと引いた写真を撮ってたと思ったんですが、何故か無かったんで、ご了承願いたいのですが、この写真からお判り頂けるように、平成16年完全完成ということで、何もかも真新しいですね~それから、写真を見てお気づきの方もおられると思いますが、高砂神社やその他の屋台でも見られる伊達綱じゃないんです。。この辺りも注目したいとこですよね~
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▲それでは、彫刻紹介に入っていきますが、まず屋根周りよりここ総才端という部分なんですが、その鏡というところに「浦島太郎」「桃太郎」「一寸法師」「金太郎さん」ですが、金太郎さんの写真がありません。私も結構屋台は拝見しているつもりですが、ここにこんな彫物が入っているのは、初めて見ました。意匠的には縦長で難しいと思います。
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▲そして、露盤も岸田さんとこの作品で、彩色されていますが【親子唐獅子】「鈴遊び」です。唐獅子ええ顔してますね~ちなみに露盤も四面とも図柄は違うそうで、あと三面は【親子唐獅子】の「手毬」「かくれんぼ」「花遊び」となっているそうです。全部、よう撮らんかったな~
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▲そして、狭間は後回しにして、腰周りには、すばらしい腰組みが入っています。ここも岸田一門の作品だそうです。
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▲それでは、他の部分と練り棒を咥える龍も抜群です♪
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▲勾欄合は、花鳥ものが入っています。
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▲少し引いたところで、腰組みとその間に入った素晴らしい枡合です。屋台周りの四隅に二面ずつ枡合のような物が入っていますが、本来の播州屋台では、枡合のような部分がもう少し小さく四分割くらいに分かれているのが主流となっており、この二分割の枡合は平松の特徴でもあるそうです。題材は、【魚吹八幡神社縁起】より「玉依比売命の図」と「神功皇后の図」です。
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▲「玉依比売命の図」のアップです♪
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▲「神功皇后の図」のアップ。。しかし、神功皇后は各地に逸話を残してますね~
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▲続いての面は戦記もので【賤ヶ岳七本槍】より「加藤清正の功名」です。この空間でこのような題材は珍しいですね~相手は、山路将監か?ええ感じです♪
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▲対は、反対が清正ならこちらは「福島市松の功名」です。こちらもこの空間には贅沢な逸品と言えましょう♪
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▲続いての面は、【源平盛衰記】より「義経八艘跳び」です。この図柄は岸っさん十八番と言ってもいいですよね~
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▲同じ面で「碇知盛」、この図柄も地車でもありますが、出来栄えは、素晴らしいですね~ 
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▲という事で、アップです♪ 
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▲そして、この面は【太平記】より「本間孫四郎の遠矢」です。岸田さんの作品では、岸和田摩湯町の土呂幕にも入っている場面ですね。この作品も小さいながらでも良い作品に仕上がっていました。 
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▲こちらも、お馴染み「桜井駅の子別れ」の名場面です。意匠は大楠公が馬上という少し変ったものです。良い感じですね♪ 
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▲続いて、狭間周りです。改めて見ると金箔のカチコミ三段垂木の豪華なところに、すばらしい狭間が入っています♪
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▲まず、一面目の狭間は、「神功皇后の試し矢」です。この図柄は大阪方面では見られません。ご当地ネタと言えるんでしょうか。。地車の枡合などと比べてもバックの樹木などもかなり豪華なものとなっておりますね。。
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▲各箇所のアップです♪各人物良く彫られています。神功皇后の着物も軽そうですね~
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▲続いては、これはお馴染み【太平記】より「村上義光 錦旗奪還の場」です。この意匠は、よくある感じなんですが、義光の周りの人物も多く、豪華なものとなっています。
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▲義光のアップです。振りかざす錦旗も軽く、動きのある作品に仕上がっていますね。
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▲次の面は、【源平盛衰記】より「平清盛日招きの場」です。岸っさんの作品では比較的よく彫られている作品です。狭間という狭い空間ですが、かなり立体的に彫られおり、奥行きを感じます。また、狭間左下の岩に砕ける波が下の部分まで掛かっているところが、狭間らしく良い感じですね~
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▲清盛のアップです。アップで見ると着物の重ね具合や折れ具合なども良く彫られ、立体感を感じる事が出来ます♪
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▲狭間最後面は、播州、大阪ともにお馴染みの「佐久間玄蕃秀吉本陣乗込の場」です。
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▲狭間アップです。こちら播州では、松本義廣師の意匠でお馴染みの玄蕃が前のめりの馬上で意匠がお馴染みですが、この作品は大阪流とでも言いましょうか、仰け反る馬上から乗り込んでいるものとなっています。
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▲玄蕃の少しアップです。少し縦に入った馬上の玄蕃に非常に奥行きを感じます。この作品も彫る時のバランスなども難しいと思われ、すばらしい作品ですよね♪
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▲各人物のアップです。奥板には、この場面お馴染みの太閤さんも居りました。
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▲最後は、玄蕃の超アップです♪
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平松屋台の岸田恭司師の作品を拝見して、播州彫刻の本場とも言える魚吹八幡神社に乗り込んだ大阪泉州岸和田の彫物師の意気込みを感じさせられました。 というのも、岸田恭司師も辿り辿れば、飾磨彫刻源流である黒田一門辿り着き、この作品に掛けた岸田師の意気込みは如何ほどであったろうか・・・と考えながらシャッターを切らさせてもらった。 だんじりより、はるかに少ない屋台木彫の中で、狭間などの各パーツを如何に屋台流に主張させていくか、下絵の段階より苦心されたのではないかと推察されます。 また、今回の屋台紹介は木彫中心なので、播州の方々には少し物足りないレポになったかもしれませんが、彫物バカ故に、他のパーツの写真が少なくなってしまい、レポ出来なかった事をご容赦頂きますよう、お許し頂きたいと思います。 来年見せて頂く時は、金具などの装飾品なども写真をたっぷり撮りたいと思います。 最後になりましたが、平松関係者の皆様におかれましては、祭礼中にも拘らず快く撮影させて頂き、かつ色々な新調時のお話をお聞かせ頂きました事をブログ上からではありますが、厚く御礼を申し上げます。。