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ちょっと間が空いてしまいましたが、本日は今年見た播州屋台より、魚吹八幡神社の天満屋台の狭間を中心に見て頂きましょう♪

天満屋台の狭間は、以前に姫路祭り屋台伝承展にて、一度拝見させて頂きましたが、なにぶん室内の上ガラス張りだったのと屋台から取り外した狭間でしたので、「屋外で屋台についているのを見てみたいな~」と思っておりました。
今年の祭礼当日も前日の雨も上がっていたのですが、曇りやったんですが、時より小雨のぱらつく天候で、お昼過ぎの宮入後に、撮影を開始するもすぐに雨具のシートを被せたので、あまりちゃんとした写真は無いのですが、来年完全に見られるのを期待して、今年撮った写真をご覧頂きます。

天満屋台の狭間は、以前にもお話したように、安政年間の作で、彫師は【大坂彫】花岡松蔵義廣師であり、題材は【唐子遊び】より「唐子遊び」、「宝車曳き」、「司馬温公瓶割りの場」、「雪遊び」となっております。

見所としては、素晴らしい意匠は言うまでも無いですが、かなりの時間を費やしたであろう精巧な作品が、見るものを魅了します。

それでは、不完全ですが、ご覧下さい♪
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▲まずは、今年の宮入時の写真です。魚吹八幡の宮入は、初めて拝見しましたが、ええもんですね~
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▲同じく差し上げ場面。
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▲そして、いきなりですが、狭間一面目の「唐子遊び」です。木彫では、全国的によく使われる題材ですが、この意匠は見かけないですよね~人物も繊細に躍動感があり、申し分ないのですが、草木そして土部「もここまで彫れるんやな~」と感じた作品でした。
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▲右端部分ですが、唐子たちが小川を挟み鉄棒ならぬ木棒で遊んでいる姿なんですが、狭間でこんな意匠を誰が思いつくでしょうか・・・(汗)
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▲先ほど、お話した草木類です。。
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▲続いては、「宝車曳き」です。この面も手間を惜しまず彫られたという感じの良い作品です。
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▲それでは、ちょっとアップ写真です。近くで見て頂くと丁寧な彫り上げとトリッキーな意匠が目に付きますね♪また、土部の意匠も素晴らしく全体をフルに使った凝ったものになっています。
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▲もう少し寄って、唐子のアップですが、自然な立ち姿に、肩車されている子どもの滑稽さが魅力ですよね♪
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▲宝車を曳いているところのアップです。宝車を曳いたり押したりしている唐子の力強さが宝車の重たさをよく表しています。また、こちらも草木の繊細な細工が目を惹きます!
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▲もう少し寄って、宝車のアップです。先ほどお話した宝車を押す唐子の力強さと動きのある衣装の揺れ具合はすばらしいの一言に尽きます。また、宝車の車輪の精巧さや目立たない部分では、右端の唐子の持つ軍配の紐!!
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▲続いての面は、皆様お馴染みの唐子といえば、この場面と言ってもよい「司馬温公瓶割りの場」です。
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▲こちらも躍動感ある作品に釘付けです。土部部分もトリッキーなまでに彫られ、小川の流れも下端まであるという精巧さです。。
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▲続いて、場面の右部分ですが、目立つのは、割られた瓶から流れ出した水の行方ではないでしょうか!また、後の松本義廣一門にも続くであろう木の上の唐子なども空間一杯に使われ特筆するところではないでしょうか♪
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▲そして、中央部のアップです。改めて陽の下で見てみると、その立体的なつくりに驚かされます!また、他の面でも感じるんですが、人物の動きのバランスの良さは、素晴らしいものを感じますね~
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▲もう少し寄って、瓶の割れた部分のアップです。瓶の一対の龍も凄いんですが、子どもが出てくる水の流れの自然さと子どもの立体感には、鳥肌が立ちました。。
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▲そして、最後の「雪遊び」の場面なんですが、この写真を撮った後すぐに雨が降り出しシートが掛かってしまい、この写真のみとなりました。。この面も非常に素晴らしいのですが、またの機会に撮った時に、ご紹介させて頂く事にしましょう。。

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改めて、陽の下で見せて頂くと「これが江戸時代の作品なんか?!」と驚くばかりの名作に舌を巻くばかりでした。 また、屋台の狭間に使われる物語も戦記もの、神話ものが多い中で、【唐子遊び】の統一とされた理由なども気になるところですが、その滑稽な意匠の中に繰り広げられる手間ひま掛けた精巧さとのバランスが何とも言えない雰囲気を感じさせます♪ そして、作者の花岡松蔵義廣師においては、播州彫刻界を代表する松本一門との拘わりも強く、この天満屋台を通して、播州に多大な影響を及ぼした一人だと思いますが、岸和田だんじり会館に現在も保管されている同市紙屋町先代にも手が入っていると言われ、その昔に大阪彫物界を代表する花岡一門の流れを汲む一人とされています。 そんな播州、浪花との彫刻ルーツとなるような歴史的な作品をこうして現在も見れる事を感謝したいと思います。 この歴史的な作品を来年、また拝見しに晩秋の播州に足を延ばそうと思います♪