
帝釈堂彫刻ギャラリーの胴羽目~第五弾~は、山本一芳師の「龍女成佛の図」(提婆達多品第十二)です。 題材場面としては、「法華経」では、女性が成佛(悟りを開く)出来る事を説示しているそうです。龍王の八歳になる娘は、智慧に優れ弁舌さわやかで、多くの教えを理解し、不動の境地に達ったそうです。その娘である龍女は、波の上にあって宝珠を佛に献げている場面だそうです。 今回の作品も今までと同じで、天女の羽衣や波の部分等、凝ったところが目につきます。 特徴としては、佛が彫られていますが、この佛というのを彫り上げるのは、なかなか難しいのではないかと思います。 佛は、一見どう見ても人なんで、それを佛だというように、彫らないと他人が見た時、人に見えてしまうんです。 また、ここの場合は、天女なんですが、木彫で女性を女性らしく彫るのも難しいのではないでしょうか。。 その辺りも注意深く見てみて下さいね。

▲まずは、上の部分から見て頂きましょう♪四代目伊八さんですが、この面の枡合部分は十二支の「虎」です。題材は、定番である「竹に虎」が彫られていますが、右側の虎は正面を向き気味で、子の虎の正面顔も難しいのでは・・・羽目板の天女は、琴を弾く天女で、ここも素晴らしいですね。

▲こちらは、見事な波の伊八の波が彫られています♪

▲何という、トリッキーな形状なんでしょうか!本物の波以上の波と言えるのでは・・・

▲そして、メインの胴羽目は、「龍女成佛の図」(提婆達多品第十二)。今回も壮大な作品ですね。

▲はい!そして、各アップです。まず、先ほどお話した佛ですが、ご覧のように完璧な仏様であります。台座等も素晴らしいですね。。

▲そして、数々彫られた天女の中の龍女です。それにしても今にも舞い上がりそうな着物ですよね。

▲周りを取り巻く天女たちも浅い彫りですが、表情が非常に豊かですよね。

▲そして、天女たちです。

▲少し寄ってみました。合掌する手の奥まで、良く彫られていますね~

▲また、髪飾りや髪の毛などの小さな部分まで・・・

▲最後は、山本一芳師の刻み。
う~ん。 今回も良い作品でしたが、同じ天女がたくさん彫られていますが、ひとりひとりの表情にも微妙に違いがあり、彫物師さんの技量の深さを感じました。 また、波の上に天女たちがあるので、どうにかすると、分かりづらい作品に見えるのではないかと思いますが、その辺りも感じず、非常に好感を持てるものでした。 それでは、次回もお楽しみに♪