
本日は、久しぶりに開さんの作品のご紹介です。 あともう少し、今年拝見した作品が未編集なんですが、今日は、今年改めて拝見した開さんの作品で、故郷の淡路島より、市三條壇尻のご紹介を致しましょう♪ 市三條壇尻との初めての出会いは、4~5年前の淡路の春祭りでした。 もう見た瞬間、「うぉ~開さんやないか~!」って感じの名作に、暫しフリーズ状態やったのを憶えています・・・(笑) 正確な制作年代は分りませんので確証はありませんが、作風からすると大正年間といったところでしょうか・・・ それでは、見た者を一瞬で惹きつける開ワールド全開の市三條壇尻をゆっくりとご覧下さいませ♪

▲まず、姿見です。布団や幕をはじめ、本体は新しいですね。。

▲続いて、木鼻ですが、これは開さんかどうか判断が難しい作品ですが如何でしょうか?顔つきや鼻の辺りは開さんを感じさせるんですが、目の部分や下顎の部分は開っぽく見えないんですよね。。いかがでしょうか??

▲そして、狭間周りに行ってみましょう♪虹梁は、彫物師さんは、別だと思いますが、花鳥ものが入っています。

▲まずはじめは、開親子十八番の「布引四段目小桜責め」に行き成りのノックアウトです!

▲いつもと少し違う長身の平次が目立ちますが、脇を固める小桜や又五郎、藤作など開さんの良い味がビシッビシッ伝わる名品です!

▲各人物のアップです♪どれも開チックで個性溢れる作品群ですね~特に、笑い上戸の藤作は、開さんならではの滑稽さがあり、どの作品を見ても微笑んでしまいます♪

▲開さんのこの小桜責めも何作も見させて頂きましたが、この平次だけは、何処と無しに一つ一つ何か違うように彫られているように感じます。機会があれば、開さんの平次の数々を比べて見ましょう♪

▲そして、少し薄いですが、開正藤の墨書き。

▲お次は、跡目正珉作の「頼朝鶴岡八幡宮放生会~鶴逃がしの場~」です。

▲まずは、頼朝公より。馬のお顔が独特ですね。それにしても気品を感じます。

▲アップです♪頼朝公の握る手綱の辺りは、かなりの彫り込みようですよね。。さすが、正珉さんです!素敵ですな~♪

▲鶴を逃がす開さんでは、お馴染みの稚児さん?でしょうか。逃がした鶴を見送る目線と指先が何とも繊細です!

▲淡路生穂 開正珉

▲続いては、「新田義貞 稲村ヶ崎投剣の場」です。この投剣の場は、私の勝手な個人ランキングの中で、三本の指の内に入ります!

▲開さんの中では、けっこう荒々しい波形ですが、やはり開さん、すばらしい波の形状を彫られています!

▲脇を固める雑兵たちも黒田の流れを汲む並びになっています。ここの部分が、感じ入るところなんですよ!素晴らしいです。。

▲各個体も開さんです(笑)そのまんまです。垂れ目具合も開調・・・

▲こちらも抜群です。前のめりに、手を出す仕草の自然さや膝の角度など、開さんならではの素晴らしさではないでしょうか。。

▲新田さんのアップです♪もう、説明要りませんよね~(笑)

▲岩に書かれた墨書きです。ちょっと薄いですが見えます??

▲最後の面は、この正面が撮りたいために、この日、この地に寄ったようなものなんです・・・(汗)図柄はもちろん「牛若丸 弁慶五条大橋の出会い」です!

▲どうですか~ヤバイくらい良いですよね~!!意匠的には、岸和田旧市中町枡合や東大阪市若江南之町(泉大津市下之町先代)後ろ正面虹梁に入っている大和櫻を見本にしているんですが、壇尻狭間という事で豪華ですよね。

▲右の松の枝のラインなども感じ良いです。

▲弁慶さんのアップです♪そんな深くないんですが、何なんでしょうか?この柔らかな自然さは!それでいて弁慶さんの力強さが伝わってきます♪

▲牛若丸です!ちょっと近寄りすぎて分り辛いですが、本当に跳んでいるように軽いんですよね~それもこの着物の跳ね上がり具合などが、そう見せるんでしょうね~

▲そして、最後は堂々の開正藤の墨書きです♪
この作品も初めて拝見したのが、平成19年の4月29日の春祭りでした。 初めて拝見した時は、上でもお話しましたが、その素晴らしさに、それまで思っていた正藤像を良い意味で改めて覆されたような気がしました。 今年に淡路へ上陸して、やっとの思いで、五条大橋を正面より撮影する事が出来たので、ブログにも掲載させて頂きました。 泉州でも名作を残し、名を馳せた開親子ですが、開好きには、やはり淡路での作品を見て頂きたい。 開さんの泉州での地車彫刻も、もちろんすばらしいのですが、師匠である二代目黒田正勝の作品が数多く残され、生まれ故郷淡路の地で産声を上げた正藤作品には、やはり何か違うものを感じるのです・・・・