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ちょっと間があいてしまいましたが、奈良に行った時の続きです。
東大寺周辺を後にして、やって来たのは「豊山神楽院 長谷寺」です。奈良県は桜井市に位置し、「西国三十三カ所観音霊場」の第八番札所であり、日本でも有数の観音霊場として知られています。
創建は奈良時代とされていますが、詳細については不明だそうです。
長谷寺は「花の御寺」とも呼ばれ、桜は吉野と並び千年来の名所となっています。行った時も早咲きの彼岸桜が咲いており、見る者の目を癒してもらえます。また、舞台造りの代表建築といわれる本堂や山内の堂塔伽藍が花につつまれた眺めは絶景と言えます。
そして、本堂にて偶然にも奉納絵馬の名作を拝見することが出来ました。
それでは、奈良の名古刹をご覧ください。
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▲東大寺を後にして、長谷寺付近までやってくると門前町が広がり、色々なお店が立ち並びます。しかし、時間が遅かったんで、あまりゆっくりとは見れず、すぐさま長谷寺へ移動しました。車を止めて最初に見えるのがこの大きな総門です。この日は、周りの彼岸桜がすでに咲き、美しい風景を楽しめました。
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▲とにかく、大きな「総門(仁王門)」です。総門が最初に建造されたのは平安時代といわれ、一条天皇の時代とされていますが、何度か火災に遭ったようです。現在のものは明治18年に再建されたものといわれています。
少し見難いですが、総門の上部には長谷寺と書かれた「寺名額」が掲げられていますが、この「寺名額」の文字は後陽成天皇の筆だという事です。(一番最後の写真で、お確かめ下さい)
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▲そして、やはり木彫もありました。良い作品でしたよ。鳳凰と唐獅子ですね~
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▲こちらは、麒麟と唐獅子です。味わい深い麒麟でしょ。。
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▲こちらも。。。
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▲内に入って、鶴。。
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▲そして、潜り抜け見上げてみると。。。
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▲ここだけで、随分時間が掛かってしまいました!(汗)
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▲そして、完全に潜り抜けると、本堂までの間に約400段の屋根付回廊形式の重文「登廊(のぼりろう)」がつけられています。「登廊」は三つに分かれており、二ヶ所に折れ曲がりの場所があります。これがまた、長谷寺を代表する建築構造物です。。
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▲本堂に行くまでに数々の祠や宝物蔵など立ち並んでいます。
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▲その中にもこんなのが、隠れています。気をつけて、見て回らなければ。。(笑)
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▲そして、本堂の周りには、戦後に戦争殉難者壇信徒慰霊と世界平和を祈願し建てられたと言う五重塔が聳え立っています。
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この建物は、「本長谷寺」と言い、天武天皇の病気平癒を祈願し朱鳥元年に道明上人がここに「本長谷寺」を建立し、「銅板法華説相図」を鋳造して安置したとされています。▲
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「本堂」は木造建築物としては東大寺の大仏殿に次ぐ大きさといわれていますが、長谷寺全体の規模が大きいので、見た目にはそんなに大きく感じませんでした。また、本尊の木造十一面観音立像については、奈良時代の神亀年間に、近隣の初瀬川に流れ着いた巨大な神木が大いなる祟りを呼び、恐怖した村人の懇願を受けて開祖徳道が祟りの根源である神木を観音菩薩像に作り替え、これを近くの初瀬山に祀られたと伝わっております。しかし、この観音像は、何度も焼失しており、現在の観音像は室町時代に再興されたものです。右手に錫杖を持ち、左手に宝瓶を持つ姿は長谷型観音と呼ばれ独特な形式であり、全国に数々ある長谷観音の根本像とされています。
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▲その本堂外陣より望んだ絶景です。美しい桜が、心を癒してくれました。
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▲そして、この本堂の中に・・・
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▲今回一番わたくしの心を掴んだ、この奉納絵馬がありました。
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▲龍に乗る観音様です。リレーフですが、何ともすばらしい作品です!素人の私が言うのもおこがましいですが、木彫にて、これほどの観音菩薩を彫られる名匠は、なかなか居られないのではないでしょうか。。
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▲「石川信光 作」とありました。。石川信光??マニアの方なら、ご存知だと思いますが、ここでも以前ご紹介した柴又帝釈天の「説話彫刻」の「慈雨等潤の図」を制作された名匠です。そんな関東の名匠の作品が、長谷寺にあるなんて、ちょっとビックリです!!
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▲そして、これが柴又帝釈天の石川信光師の作品「一雨等潤図」です。帝釈天に行った折、この作品に見入ってしまいました。しかし、この石川信光師は、一代ではなく、三代目まで居られるみたいで、この作品がどの石川さんなのかは、素人の私には判りませんでした。

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今回、足早に奈良を駆け抜けましたが、いろいろな発見があり、堪能させて頂きました。元々、木彫に興味を持っていましたが、今ほど興味を持ってから奈良の寺院を廻ったのは、初めてではないでしょうか。。 一年通して、休みの間をぬって各地の祭礼などを廻っているので、なかなかゆっくり寺社仏閣を見る事がないのですが、今回ちょっと廻っただけで、これだけの作品と出会えました。これからも少しずつですが、各地を廻って、すばらしい木彫と出会えたら。。なんて、思いながら、長谷寺を後にしました。。