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お待たせしました。
先日、見学会があった河内長野市「松ヶ丘地車」をご紹介させて頂きます。
先日も少し触れましたが、ここ地車は、以前に何かのイベントで、近くの学校に近隣の三台の地車(松ヶ丘・楠・石坂)が集まった時に、拝見して機会があれば、もう一度じっくりと見てみたいと思っておりました。
大工棟梁は、住吉大佐で彫り師は、【小松四天王】の赤胴芳松師といわれています。。
赤胴さんについては、改修時に、獅噛みの顔合わせ面より「明治廿九年申六月 大坂日本橋二丁目 彫工 赤胴芳松」という墨書きが出てきたとの事です。個人的には、「九代目(岡村平次郎師)と良く似ている物もあるな~」なんて、思っており、見学会で先輩諸兄のお話を聞いていると赤胴さんも師匠譲りの作品を彫ったとかいうお話を聞き、「若輩者には、深入りできないな~(汗)」と感じました。
まあ、それにしても名作にはかわらず、じっくりと拝見させて頂きました。では、ご覧下さい。
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▲まずは、正面姿見より。形式は、擬宝珠高欄式で、赤胴さんの獅噛が睨みつけてますね~
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▲そして、先日ご紹介した懸魚の「石橋」隣懸魚は、対の「唐獅子」で、車板は、小松系の「青龍」です。この青龍も赤胴さんなんでしょうか??
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▲こっちからの角度もヤバイくらい良いですね~
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▲そして、後ろよりの姿見です。個人的には、「小屋根の獅噛の方が良いな~」と思っておりましたら、往々にして獅噛は、小屋根の方が良いとのお話も教えて頂きました。
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▲また、小屋根懸魚も定番の「猿掴む鷲」ですが、これがまた無茶苦茶良い出来でして、ちょっと圧倒されましたね~どうですか?この鷲に掴まれてる猿の顔!こんなん、彫れるもんなんですね~隣懸魚は、「青龍」でした。
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▲後ろの車板は、【朝鮮出兵】より「加藤清正虎退治」です。この虎の顔が、抜群ですよね~最近の虎は、こんな顔が無いんですけど、何でなんでしょうか??個人的には、こっちの方が、彫りもんらしくて、良いと思うんですけどね~
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▲木鼻も木鼻らしい。。木鼻ですね~言ってる事、分かって頂けます?(汗)
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▲ここ虹梁「竹に虎」です。高向地区にもこの手の作品がありましたが、また目を引くんですよね~!最高です!!
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▲泥幕は、合戦物でした。甲冑からして、鎌倉時代でしょうか?平家物かな??
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▲泥幕正面の「狸々」は、取り替えられておりましたが、先代も残されており、展示して頂いておりました。旗台は、「唐獅子」でした。
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▲持ち送りは、【唐子遊び】「楽器遊び」です。これが、また味ある彫り物なんです。
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▲肘頭や各部に、唐獅子がありますが、どれも良い顔をしています!
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▲脇障子は、武者物ですが、図柄は?? 
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▲高欄合は、これまた珍しい「日清戦争」の戦闘シーンです。 
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▲ここ縁葛は、高向地区とは違う合戦シーンが入っていました。しかし、ここも良い作品でしたよ。 
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▲そして、後ろの隅障子ですが、ここのは見た瞬間ビビッと来ましたよ!ええ顔してますな~ 
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▲そして、メインの三枚板は、【賤ヶ岳の合戦】より右は「毛受勝兵衛 勇戦討死」です。岸和田型が主流の地区では、珍しい図柄ですが、【大佐】のこの手の作品では、よく見かける図柄で、先日ご紹介させて頂きました「高向下地車」と同じ図柄です。他の二枚も高向下と同じものが彫られています。前回の高向下でも、お話しましたが毛受さんは、【賤ヶ岳の合戦】での柴田勝家の家臣で、勝家の身代わりになって、討死してしまう忠義の士です。
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▲そして、左は勝兵衛の兄?やったと思うんですが、主人の勝家の身代わりで勝家の旗印である金の御幣を振りかざした勝助の最期を彫った「毛受勝助柴田勝家に身代わり討ち死」です。
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▲毛受さんのアップです。
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▲最後の面は、これはお馴染み、正面の「秀吉本陣佐久間の乱入」です!
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▲この振り向いている馬の顔など、結構欠損が多いんですが、これはそのままのようですね。
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▲そして、佐久間玄蕃の形相です!いい顔してますよね~
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いかがでしたか? 石橋だけではなく、全体的に良い彫り物のオンパレードで、二時間ビッシリ撮影をさせて頂きました。 上地車の小松や彫又などの彫り物に関しては、私などの若輩者が語るにおこがましいですが、先般の高向地区の彫り物など、小松系の彫り師さんの作品は、シャープかつ柔らかさが非常に融和し、見る物を魅了しますね。この辺りについては、まだまだ知らない事ばかりなんで、先輩諸兄にご指導頂きながら、勉強して行きたいと思います。 最期に、松ヶ丘関係者の皆様はじめ、見学会を開催頂きました関係者様には、遅ればせながら、厚く感謝いたします。ありがとうございました!!