
本日は、10月祭礼直前ですが、延び延びになって、少し遅くなりましたが、今年の岸和田旧市の先陣を切った新調地車「宮本地車」をご紹介させて頂きます。入魂式の日は、人・人・人…で、撮影できる状態では無かったのですが、本曳き前に、ブログ仲間の「国津社さん」にお誘い頂き、見学させて頂きました。 大工は、旧市初お目見え【絹屋】の流れを汲む「吉為工務店」二代目棟梁と名門「木下彫刻工芸」という事であります。 では、ご紹介させて頂きますが、何故か姿見のええ写真が無く、部分的な写真が多いのでちょっと見難いですが、ご了承頂き、ご覧下さいませ。

▲まずは、唯一見れる全体写真です。目に付くのは、やはり屋根周りの組み物辺りでしょうか。組み物ひとつひとつが大きくとられ、古風な印象を受けました。個人的には、好きですね~

▲という事で、アップです!主屋根の切妻が引き締まって見えますね~

▲続いて、懸魚、車板などです。最近の懸魚は意匠が、すごく細かいですよね~車板ですが、主屋根正面は「素盞鳴尊 大蛇退治」小屋虹梁は、これは何なんですかね~?そして、後屋根は、車板「天の岩屋戸の変」小屋虹梁には、「天孫降臨」という神話重なりですな~また、内には、「橘・木瓜」の紋がありました。

▲枡組部分のアップです。各虹梁下には、錫丈が刻まれていました。

▲続いては、各隅出すですが、「大江山鬼退治」の統一彫でした。これが抜群の意匠で、私個人的には、お気に入りですね~♪

▲そして、彫り物でまず始めに目に付いたのが、主屋根枡合で、正面左右が、「忠臣蔵」題材という太鼓台や屋台などでは結構ある題材なんですが、地車では、非常に珍しいものでした!しかし、ええ出来ですね~良いですわ~

▲こちらは、上2枚の写真が、主屋根平の二重枡合上部の写真で「吉良上野介 討取」、「浅野内匠頭 切腹」の名場面と、後屋根平の見送り虹梁で、「光秀勢 亀山集結」「光秀 連歌百韻」という明智光秀ネタになっていました。これも珍しいですよね!

▲そして、後屋根枡合ですが、三方が「本能寺の変」で、いろんな角度(信長・蘭丸・濃姫)より刻まれ、立体見送り形式ではないんですが、それを髣髴させる非常に斬新な意匠となっていました!そして、先ほど紹介した下の虹梁に、物語は繋がっていくんですよね~よう、考えてますよね~

▲勾欄合は、「岩見重太郎」の武勇伝が刻まれ、番号持ちは、先代は「神官」でしたが、この度は、トップ画像にもあった岸城神社の祭神である「素盞鳴尊」になっていました。勾欄部分の竹の節も凝った意匠ですな~

▲続いて松良ですが、ここもこの部分では、見た事無い左【太平記】より「後醍醐天皇 笠置落ち」【源平盛衰記】から梶原景季の「一の谷 箙の梅」という個人的には、大好きな題材で、見た瞬間「ウォ~!これやがな!」って、思いましたね~(笑)

▲そして、いよいよ腰周りですが、正面・左・右一面づつの統一彫になっており、まず右平は、【源平盛衰記】縁葛「富士の巻狩り」大連子「粟津合戦 勇婦巴御前」小連子「大墓宿夜討 熊坂長範」土呂幕「義経 八艘飛び」です。

▲縁葛も普通なら二面に入っている物語を一面に収めるという贅沢ぶりです。他の面も良く彫られ、小連子の熊坂長範は、珍しいんちゃいますかね~

▲連子の各アップです!良いですね~!

▲そして、土呂幕は、源平ものの定番で、土呂幕にもよく使われる八艘飛びです!迫力もさることながら、ここには、癒し系の隠れた細工が・・・判ります~?(笑)

▲そうなんです!海に「イルカ」が居てるんですよね~あと、「平家蟹」も(笑)面白い細工ですよね~また、奥には、たぶんですが、「安徳天皇」が見えました。

▲部分アップです!

▲続いては、左平【太平記】の統一で、縁葛は、藁人形で撹乱した「正成 千早籠城奇策」大連子「新田義貞 鎌倉合戦」小連子「楠公父子 櫻井の駅」土呂幕は、珍しい「筑後川の合戦」となっていました。

▲連子の各人物も表情豊かに刻まれていましたね~

▲そして、この土呂幕の中心この両者合い重なる刻みは、凄まじいですね~かなりのハイレベルな作品ですよね~

▲という事で、アップで~す!

▲そして、腰周り最後は、【太閤記】より正面の縁葛「清洲大評定」大連子「稲葉山城合戦」小連子「四方天但馬守 勇力」土呂幕は、先代からの継承で「夏の陣 道明寺薄田隼人」となっています。
つづく・・・