夏に焦がされ、急かされて
今日も彼の汗は誰かの笑顔と交換される
thought 100を書き終えた彼は
それが投稿される頃、どんな時間を過ごしているのだろうとぼんやり考えていた
陽炎に揺れるアスファルトに続く世界は駆け足のまま、躓きそうで危なっかしいけど
秒針が宥めるゆりかごの出来事は優しさと愚かさに包まれて、
いつもの早とちりに苦笑いを浮かべている
近くの池にいた母親の後をついて小さく鳴いていた仔ガモも、
いつも間にか独り立ちして自分の人生を歩み始めたみたい
彼もきっとあの頃守られていた時間を卒業して、
誰かを守っていくために汗を流せるようになったんだな。
みんな何かを卒業して、また新しく始まっていく。
それは多分小さなことかも知れないけど、あなたが生きているという確かな証し。
嫌なことがあるから嬉しいと感じることが出来るように、
想いはいつも対照的なこの街に存在し続けあなたをを導いていくのだから。
他人の悲しい出来事に、野次馬根性でそれほど深くない情けをかける素振りを見せても
それは自分のことじゃないからできる興味本位のような気がする
彼だってきっとそう。
偉そうになんて言えた柄じゃない
だって幸せになりたいって願う心はいつも自分を守り、誰の足も止めさせないから。
だから、それぞれの大切な自分の人生を少しでも今より求めて行こう。
どんなに今を罵っても、
今のあなたは最後には笑顔の明日を求め続けて行くのだから。
夕暮れの雑踏が明日への足音のように響いている
さあ髪を撫でてあげるから、ゆっくりおやすみなさい。
あなたが思い描く優しい夢へとそっと辿りつけるように、、、。