keep your way!!

keep your way!!

2010.01.12から始まったぶらり1人旅。
一人前のオーガナイザーになるべく、色んな経験・出会いを求め海外へ。

Keep your way.
信じる道を進め。旅の途中で出逢えたジャンベと共に。

目指すはNY...

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皆さん、こんにちは。
NYに来てもうすぐ2週間が経ちます。

タイトルにも書いてある通り、これが最後の日記になります。日本にいる時はこの旅が終わるまで続けようかと迷っていました。でもこのブログの最終地点であるNYに来て感じることがあって、、、もう卒業だなって決めました。最後の日記はきっと長くなりますが、地球上の1つのストーリーとして最後までお付き合いして頂けたら嬉しいです。
では、始めましょうか。



今現在はBrooklynに住んでいます。NYに来てから5年ぶりの街を歩いたり、ずっと行きたかった場所を見学して回ったり、イベントやワークショップに参加したり、ボランティアのオリエンテーションに参加したり、とにかく毎日外に出掛けています。

実は出国前に話が進んでいたケータリング会社との仕事はなくなりそうで。海外っぽいというか、正式なインターンシップの契約とかじゃないから約束はあってないようなものだなって感じで。そのケータリング会社に参加するために来たのにいいの?って思うかもしれませんね。でも不思議なことにショックとかなくて。むしろそのきっかけがなかったらまだここにいなかったかもしれないな、なんてありがとうの気持ちなんです。自分の中でNYに来る期限は決めていたけど、どこかでまだ足踏みして言い訳してた自分がいたから。

自分の将来やっていきたい事がはっきりした時、本当はNYに行く必要はもうないかもしれないって気付いてた私がいたのかもしれません。でもずっと消えなかったニューヨークで働きたいっていう想いが心の隅っこにいつもいて、その想いを見て見ないふりすることは出来ませんでした。20代最大の目標にけじめをつけたかったのと、やっぱりNYに行きなさいって神様に言われてる気がして。

NY行きを決めてから6年の月日が経ちました。本当はもっと早く来ようと思えば来れたはずなんです。きっと自信のなさがNYに来ることを躊躇させていたんでしょうね。レストランの最終面接でNYに来たとき、日系にも関わらず全く役に立たない自分に物凄くショックを受けた5年前。何もかも、気持ちでさえも足りてなかったその時。今振り返ってみても人生の中で1番大きな挫折を味わった時でした。もちろん結果は不合格。頭が真っ白になってしばらく何もする気にならなかったのをよく覚えています。それで急遽オーストラリアに留学、そしてカナダで職歴を積んでってプロセスを踏むことにしたんですよね。NYに滞在する方法も仕事を見つける方法も色々とあったのに、その出来事で私は臆病者になってしまった。


そんなこんなでオーストラリアから私の海外生活が始まるわけですが、、、。こんなこと言ったら言い訳みたいに聞こえるかもしれませんが、この5年間があったからこそ得たものがありました。色んな文化や人、生き方との出逢い。そしてその出逢いから、私が本当に求めていることはなんなのか、自分が笑っていられるような人生はなんなのかと向き合うことが出来た時間。ここ5年間の中で何カ国か行って、もちろん日本にいる時期もあって、語学も勉強したし、海外でのケータリングの経験も得ることも出来ました。でも何よりもこの出逢いのおかげで私の視野は広がって、私は私でいいんだと思わせてくれました。

自分はどうありたいのか、本当に将来やっていきたいことは何なのか、そして人生を自分で描く楽しさを気付かせてもらった5年間。その間、色んな犠牲も失ったものもあったかもしれません。正直悲しい別れもあったし、色々と葛藤して1人涙した日々もありました。誰かを知らないうちに傷つけてしまったこともあるかもしれません。本当にごめんなさい。

本当にたくさんの出来事があったけど、全てが必要な出来事・時間だったって今は思います。色々な経験・感情は未熟だった私を今の私へと成長させてくれましたから。

今は目的が変わって、学びたいことを学ぶためにNYにいます。正確には「NYから始まりました。」かな。この5年間で私が何をオーガナイズしていきたいのかの形がやっと確立しました。そしたら今までの経験とは別に勉強しなければならない分野が増えちゃって(笑)しっかり学んで来ます。旅の期間は決めていません。来年の夏までには帰国する予定でとりあえず進めています。

大きな旅はきっとこれが最後。
とにかくね皆、この旅が終わったら日本に帰るね。
その時は私と一緒に面白いことやりましょう。
頑張ってくる。

前にも書きましたが改めて私の気持ちを皆さんへ。
私の力になってくれた人、私を理解してくれた人、私を叱ってくれた人、私を想ってくれた人、私を愛してくれた人、私と出逢ってくれたすべての方々・出来事に本当に感謝しています。私は色々な方々から支えてもらって、皆さんから色々なことを学ぶことが出来ました。本当に本当にありがとう。

このブログは今日が最後。
でも書くことが好きだから、またいつか新しく何かを立ち上げると思います。
そのときはまたどうぞ宜しく。

5年間、このブログを読みに来てくれた友達、仲間、見知らぬ方々本当にありがとうございました。
そして家族の皆。いつも理解してくれて私を送り出してくれてありがとう。
書きたいことがありすぎてきっとうまくまとまってないね。ごめんなさい(笑)


ではNao、思いっきり学んできます。
それではまた会う日まで。

Draw your life!!
Love your life!!
And be smile with loved ones.

Huge LOVE from New York



Nao
ニューヨークの空の下、
少しセンチメンタル、だけど心をほっこりさせてくれた素敵な物語に出逢いました。
こっちに来てからバタバタしてて空を見ることを忘れてた。
うん、明日からは大好きな空をもっと感じながら前に進んでいこう。
ありがと、教えてくれた人。
おやすみなさい。


『月と太陽の物語』
太陽は美しく輝き、熱を支配する女性だった。
数多の男達に好意を寄せられ、数多の女性から羨望のまなざしで見つめられた。

月は、太陽に好意を寄せる多くの男の一人だった。ただ、彼にはこれ
といったものはなく、とりわけ目立たない存在であった。無論、彼に気が
ある女性などそうそう見つかるものでもなく、公に噂になる人も全くいなかった。


彼、彼女は全く別の世界の人間だったのかもしれない。

太陽にはひどく寂しがり屋で不安に押しつぶされるところがあった。
人々の視線が集中する場所に常に彼女はいた。視線は決して彼女を良い
気持ちにさせるものだけではなかった。彼女はその身の内に黒い塊が
いくつも生まれ出ることを知っていた。そして、それは小さいながらも
決して消えることはなく、彼女が美しいこと、熱を司ることを含め、
全ての輝く面が大衆の目にふれるたび、存在を強くしていった。

そんな中、彼女は一人すっと佇む一人の男を見付けた。

月は素朴だった。彼はとりわけ何かに秀でているわけでもなく、普段
からありのままで、肩の力を抜いた人だった。

月は太陽に好意を抱いていたが、自分がそばにいても霞むだけで、
とうてい釣り合うわけがないと自然に執着するわけでもなく、ただ人より
一歩距離をおいて太陽を見つめるといったことをしていた。別に友人が
いないわけではない。ただ別に誇示するものもない。そんな事実は、
彼の中に陰を落とすことはなく、人をねたんだり、うらやんだりするような
ことは一切なかったのだ。

ただ、彼もふと寂しさを感じることはあった。誰しも、一人の寂しさには
ごまかしを重ねて生きていくしかないのである。

太陽の目にとまった、とても自然なその人はただ、上を見上げ特に何
をするわけでもなく、ただそこに居るだけのような、そんな人だった。

彼女は自然、声をかけた。何故だか、それがとても自然なことに思えたと
後で太陽は振り返ることになるが、その人が月であったのは必然であったの
かもしれない。

なにげなくただ、時の流れを感じていた月は、近くに太陽がいることや、
ましてや自分に声をかけてきたことなど、最初は気付きもしなかった。
ただ、二度、自分を呼ぶ声が聞こえてそちらを振り向けば、太陽が自分に
向かって話し掛けていることが知れたのである。月は、あまりの出来事に
逆に冷静になっていた。事は既に月が冷静に対処できる事ではなく、
流れにまかせるより他に、月に出来ることはなかったのである。

他人とは違う、とても自然な反応、しぐさ、そして態度。太陽はとても
安心するものを覚えた。別に、好きになったわけではない。
ただ、そこにいる人は自分とはまったく別の生き方をしている人だと、
ただ、それだけを感じたのである。無論、好感を覚えなかったわけではない。
ただ、太陽はその時まだ気付いてはいなかったのかもしれない。
月と話している自分の黒い疼きは、全く反応を示さなかったということに。


夏が来る。太陽は一層その輝きを増した。

いつもと変わらない夏、ただ一つだけ変わったことといえば、太陽と月は
良き交友関係にあったということ。だが、最低でも週に一度は話す機会を
設けていた二人も、太陽の人気がさらに増すにつれ、疎遠になってしまった。

太陽は自分のそばに月が来ても、その事実に気付かないことすらあった。
太陽はまさに人気の頂点にあった。

毎年の夏、同じように沢山の男から告白を受ける。しかし太陽はすべて断っていた。
ただ、その気がしない。なにが原因だったのか、太陽は未だにその時の気持ちを
理解していなかったが、何かがしっくりと落ち着かないという気持ちだけはあった。

時に、告白というものはとても力のいるものだ。

断る方も、告白する方もその時ばかりは一気に自分の存在が高まる。
鼓動、瞳、すべてが自分をより美しく、または素晴らしいものに見せようと
絶大な力を発揮するのだ。結果、沢山の告白を受けた太陽はまだ夏の最中と
いうのにも関わらず疲れを覚えた。そして、自分が長らく月と話していないことを
思いだした。

月は、相変わらずだった。
ただ、太陽と過ごす時間は急速に失われていたことを少し悲しく感じては
いたが、別に自分の前から消えてしまった訳ではなかったので、そこまで
悲観することはなかったのである。


いつか、また話せる日がくる。それまでは。

そう、月は待っていたのである。しかして、太陽はやってきた。彼女はとても
美しく、しかしどこかに一握りの哀愁を漂わせながら佇む。

月の鼓動は一つ、今までになく大きく打ち響いた。


太陽は自分が月と話しているとき、とても安らかになるのを感じた。
何故なのか、その人は安らぎを司るわけでもないのに、自分に安心感を
与えてくれる。そしてその人の前で自分は素直になることが出来る。
太陽は次第に自分が月に惹かれていることに気が付いた。

それは恋の始まり。ほんの、小さな意識の始まり。

そして、それは二人の会う回数が増えていくことに育まれ、ついに二人は
恋人という仲にまでなった。

二人の関係のきっかけが、一体どちらの行動によるものだったのか。
それは本人たちが語ることは無く、また誰も知る由のないところだった。

月は、周りの人から疎まれ、時には石を投げつけられることもあった。
それは傷となり月の姿に跡を残したが、元より全てを受け入れる覚悟だった月は、
決してその身を怒りで赤く染めることはなく、黙して、常に太陽の傍にいた。

しばらくすると、そんな二人に関してそれまでとは打ってかわった、
不思議な噂が流れ出した。二人はそれ以上にないお似合いだと言うのだ。

太陽の横に佇む月、その穏やかさは太陽の魅力と対をなして、見る人達
の心を癒していくのだった。しかして、月は男達から静かに見守られる人となり、
女達からはひそかな憧れと恋心を抱かれた。そして、その噂は自然、太陽の耳にも
入ることとなったのである。

太陽は最初、自分の相手が認められていくことが嬉しくてたまらなかった。
恋をする娘は美しい。太陽もまたその美しさを際立たせ、二人は誰もが
あこがれる存在となった。

しかし、月の人気は太陽に勝るとも劣らぬところまでやってくる。
太陽は焦りを覚えた。気付けば自分の周りにいる友人達の目は自分だけで
はなく、月にこそ向けられていたのだ。女の視線が月に集中する。

太陽は身に覚え様のない嫉妬に焦がれた。そして、ある日二人は結ばれる事
になる。しかし、それは痛々しい傷跡を月に残してしまうこととなった。


太陽の愛は強く、その身を燃え上がらせた。太陽から求められた、その
行為を月は拒むことはしなかった。むしろ自分も太陽を求めてやまなかった
のである。かくして、二人は結ばれた。だが、太陽の愛は熱く、月の半分を
焼け焦がしてしまった。

そんなことがあったせいだろうか。
月は太陽のため、人に決して自分の半身をみせることは無くなった。

穏やかな月に美しい太陽。二人の変わらない関係に、周囲の人は誰もそれ
に気付くことがなかったのは幸いだったかもしれない。

長い時が流れ、二人は天に昇った。二人を愛してやまなかった人々は、
その死を受け入れることが出来ず星にその姿を重ねたのである。すると
どうだろう。まるで、その二つの星はまるで本当の月と太陽のように
なったではないか。

昼に輝く太陽。その輝きは、人々に勇気と元気を与える。
月はその姿を夜にきらめかせ、人々を安らぎへと誘うのである。

時は流れ人々は忘れていくだろう。太陽と月が一緒に現れないのは、
月が太陽のあまりにも近いところに居たのでは太陽にすら見えないということ。
夜、月が美しく見えるのは、その身に太陽の輝かしい光を受けていること。
そして、月はいつも太陽のことを思っているということ。

昼の空を見てみよう。心配のあまりうっすらと姿をあらわして太陽を気遣う、
月の姿がきっとみえるだろう。

二人の物語は人々の記憶の奥底でいつまでも消えることなく、漂っているのである。