The Walk to Paradise Garden
The Walk to Paradise Garden ~楽園へのあゆみ ~
この作品はユージン・スミスが写真を撮りに行った戦場で重傷を負った後に生まれたもの。戦争の悲惨さを身を持って思い知り、重傷を負ったことで写真家としての活動が続けられるかも分からない中で目に映った2人の幼子、おぼつかない足取りで2人は手を繋いで闇のような森から光ある場所へと歩いていく。
写真の下にはこんな文章があったそうです。
「君たちが歩むその足もとから新しい世界がはじまる」
以後ユージンは戦場に行くことはできなくても、世界の片隅で働いている名もない人々を取り上げ発表し続けた。そして、そのあと後世に残る様々な仕事をしたあとユージンは最後の大きな仕事・・・水俣にやってきた。
「写真はせいぜい小さな声にすぎないが、ときたま、ほんのときたま、一枚の写真、あるいは、ひと組の写真がわれわれの意識を呼び覚ますことができる。・・・写真は小さな声だ。私の生活の重要な声である。・・・私は写真を信じている。もし充分に熟成されていれば、写真はときには物を言う」 by W. Eugene Smith