12/18(月) 18:00配信
弔問に訪れる時期や服装、宗教による表書きの違い、焼香のやり方など、弔事の作法にはさまざまなルールがある。いざというときに困らないために、最低限知っておくべき作法を紹介したい(雑誌『一個人』2018年1月号より)。
◆故人との関係によって弔問の時期は異なる
急な訃報を受けて出先から弔問に駆けつける場合は、喪服でなくても構わない。むしろ急な訃報なのに、準喪服で訪れたりしたほうが、まるで準備していたかのような印象を与え、失礼に当たる。親しい人の訃報には、いち早く駆けつけることが何よりも大切。もちろん、出先から出向いたからと、服装の失礼を詫びるのは当然のことだろう。
職場から通夜に向かう時は、男性はビジネススーツ、女性も通勤着のままでもOK。ただし、ネクタイを地味なものに変えたり、薄化粧にしたりアクセサリーをはずすなど、通夜に適した服装にすることは必要だ。遺族の気持ちを察して、できるだけ地味な装いを心がけるようにしよう。
一方、葬儀では、遺族や近親者はモーニングなどの正式な喪服だが、一般弔問者は準喪服を着用する。女性は黒のワンピースやスーツが基本だが、デザインがシンプルならパンツスーツでも構わない。
和装なら、紫やグレーなどの色無地に黒の名古屋帯が一般的だ。また、殺生を連想させるため、毛皮や皮革製品を身に着けるのはタブー。
香典は不祝儀袋に入れて渡すが、宗教によって表書きが異なるので、遺族に失礼がないようにする。
◆服装のルール
〈通夜〉
男性……グレーや紺色、黒色の地味なダークスーツ。目立たないストライプも許容範囲。急な訃報で慌てて弔問に駆けつけた場合でも、ネクタイは黒やグレーの地味なもの、シャツは襟付きの白いものに変える。派手な色の傘も避ける。
女性……肌の露出が高い場合は、黒のカーディガンなどを羽織る。派手なジャケットや光沢が目立つバッグは地味な紙袋に仕舞う。弔問の前に化粧は薄くして、マニキュアも落としておく。ストッキングは黒かベージュのものにする。
〈葬儀式〉
男性……準喪服のブラックスーツに白無地のワイシャツ、黒ネクタイが基本。濃紺やダークグレーのスーツでも構わない。黒の光沢のない革靴に、黒の靴下を合わせる。腕時計やアクセサリーは全てはずす。身に着けていいのは、結婚指輪のみ。
女性……黒のワンピースやスーツに、黒のパンプスが基本。ストッキングは黒か無地。髪はアップにする。薄化粧にして、香水はつけない。パールなどのネックレスを着けて初めて正装となる。バッグは黒い布製など、控えめなタイプを。
◆香典のルール
仏式……表書きは「御霊前」「御香料」。水引は黒白、または双銀の結び切り。通夜または葬儀・告別式で渡す。金額は職場関係3000~5000円、親戚1万~3万円が相場。
神式……表書きは「玉串料」「御榊料」など。水引は黒白、双銀の結び切り。通夜祭または葬場祭・告別式で渡す。金額は職場関係3000~5000円、親戚1万~3万円が相場。
キリスト教式……表書きは「お花料」。水引はなし。通夜の祈り、前夜祭または葬儀ミサ、葬儀式で渡す。金額は職場関係3000~5000円、親戚1万~3万円が相場。
無宗教……表書きは「御霊前」「御花料」。水引は黒白、または双銀の結び切り。通夜または葬儀・告別式で渡す。金額は職場関係3000~5000円、親戚1万~3万円が相場。
〈雑誌『一個人』2018年1月号より構成〉
取材・文/牧隆文 イラスト/こじまあゆみ
