余命宣告された12歳の息子が母と父に書いた手紙。その手紙の内容が・・・ | ”ミ”スターAkiraの救急救命室

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2012年初頭、“クモ膜下出血&”脳梗塞“で倒れながらも、何とか独り暮らしが出来るまでに。
この間、お世話になった病院や施設、自主トレ用に用意した用具やアイテム、「障碍者でも利用できる施設&レストラン」をDateランダムに記録した個人奮闘日記。

余命宣告された12歳の息子が母と父に書いた手紙。その手紙の内容が・・・

私は6人家族です。
主人と私。
そして4人の子供と一緒です。

ですが、1人はもう一緒にはいません。
2年前に息子が他界しました。

とても複雑な脳の病気です。
私の息子は、ずっと病床で過ごしていたわけではなく、
亡くなるほんの5ヶ月前までは外で元気よく遊び、
そして何にでも取り組む様な活発な子でした。


子供たちの中でも一番性格が明るく、心の強い子でした。

先日、芸能人の北斗晶さんの乳がん検診を訴える言葉で、
多くの女性が検診を受ける様になり、そこで乳がんが
見つかった方が多くいたとニュースで見ました。

病気は何事も早期発見が大事です。
私の息子もまた、もっと早く症状に気付けていて、
病院へ行っていれば助かったのかもしれません。

「若いから」
「家系にガンを患った人がいないから」

そうではありません。
どんな人も、命の危険にさらされる重病を
患う事があるという事を深く認識して欲しい。

人は、誰かがそうならないと、誰かに
気付かされないと行動を起こしません。

その願いから、今は亡き息子の話を綴りたいと思います。
いつも元気だった息子に異変が現れたのは、平日の朝。
家族で朝食を食べている時でした。

いきなり気絶したように倒れ、口から
泡のようなものを吹いたのです。

救急車で病院へ運ばれ、詳しい検査の結果、
余命宣告をされました。

本当にいきなりの事。

一瞬で何が何だか分からなくなり、
目の前が真っ暗になりました…
涙が出るわけでもなく、崩れるわけでもなく、
ただひたすらそこに立っていました。

受け入れ難い事実に家族全員が動揺し、
明るかった家は一気に暗くなり、
生きる目標さえも失ったかのような日々。

しかし、当の本人の息子は違ったのです。

私たちは息子に重い病気だと言う事は伝えましたが、
余命の事は告知していませんでした。

ただ、息子の中では恐らく気付いていたのでしょう。
いつも以上に明るく振るまい、
そして私達を気遣う様に逆に優しく接してくれるのです。

そして治療が続いていたある日、
私は息子から小さな紙切れに書かれた手紙を手渡されたのです。

「家に帰ってからお父さんと見てよ!」
そう言われ、約束した通りその夜に
夫と一緒に息子から手渡された手紙を見てみました。

そこに書かれていたのは、
私達が一切想像もしなかった、
そしてそこで初めて夫と一緒に
泣き崩れる事となった内容が書かれていたのです。

 

『たった2行の最後のお願い』
僕の心臓、「いしょく?」してくれないかな?
心臓が悪くて困ってる人に。

息子は、もうこの時既に自分の死を悟っていたのかもしれません。
後に、なぜ心臓移植の事を知っているのか聞くと、
テレビ番組の特集で海外の心臓移植に
関する番組を見た時に知ったそうです。

私たちは反対しました。
しかし、息子の気持ちや意思を無下には出来ないと、
担当医に本当にそれが可能なのかと、
息子からの意思を伝えました。

残念な事に、息子の病状から心臓移植が
出来る可能性は低い事も知りました。
しかし、他の臓器移植であればもちろん可能だと。

息子の意思を尊重するべきなのか…
夫と毎晩の様に悩みました。

そんな時、息子から2回目の手紙をもらったのです。

お母さん、お父さんありがとうね。
毎日会いにきてくれて、ありがとう。
ヤクルトはもうやめちゃった?
僕のせいで、ごめんなさい。

お父さん、最近髪の毛が白くなった。
でもカッコいいよ!学校行きたいな。家に帰りたいなー。
これからもお母さんとお父さんとずっと一緒にいたいなー。
心臓移植が出来ればまたお母さんとお父さんに会えるよね?
一生のお願いだよ。

実際に息子からもらった手紙は、
色鉛筆で画用紙に書かれたものです。

覚えたての漢字と平仮名で一生懸命
今の気持ちを表したその手紙に、
胸が締め付けられる想いでした。

どうしても、そんな息子に心臓移植が
出来ないという事実を伝える事は出来ませんでした。

なぜなら、それが息子にとって唯一の
希望の様になっていたからです。

息子は、それから2ヶ月後に他界。
12年の短い生涯を終えてしまいました。

世の中には、日々失われる命があります。
そして同時に、悲しむ人がいます。

最初にもお伝えしましたが、

「若いから」
「家系にガンを患った人がいないから」

自分だけの判断や、自分は大丈夫だと
過信せず、一人でも多くの人が検診や
早期発見が出来るように願っています。

そして、この私の息子との移植を
めぐるやり取りから、病気に対する考え方を
もっと深く持っていただける事を願います。

お父さん、お母さんが息子の余命宣告を聞いて悲しみもままならない中、

息子さんからの驚きの手紙・・・

私ならどんな選択をしたのだろうと考えるだけで涙が止まらなくなりました。