土田SDの退任 | KEEP OUT

土田SDの退任

 

 

まずはお疲れさまでした。

コメントにもあるように、今までの仕事と全く異なる内容の仕事で苦労したことでしょう。

ですがFB本部発足から数年、浦和はこれまでにない継続した方針に基づき数年越しのスパンで強化が積み上げられています。

監督も変わっていく中でこういった「強化方針の継続性」が維持されていることは本当に素晴らしく、FB本部の責任者の一人である土田さんの功績は非常に大きいと思う。

 

退任の理由は「求められる役割に対する責任を果たすことができない、或いは掲げた目標を達成することができない」からとのことだが、そうであれば土田さんひとりが責任をとることなのだろうか?

もっというと「別に土田さんが責任を取る必要ないんじゃない??」なんだけど。

 

繰り返しになるが自分はFB本部発足後の「強化方針の継続性」を高く評価している。

これまでは「他のJクラブで良かった監督・選手をとってこよう!」といった強化が多かったり、その時々の監督に依存するような強化が多かったと思う。

しかしFB本部が発足して「浦和独自の強化方針」を掲げて「浦和が主体的に」強化を遂行してきた。

もちろん全てがうまくいったわけではないけど、それ以上にこの方針が定まっているからこそうまくいっていることのほうが多かったんではないだろうか。

リカルド→スコルジャ→ヘグモなんて、FB本部発足以前だったら絶対にできなかったと思うし、ショルツに代表される独自の強化ルート(基準)は浦和の強みになりつつある。

 

少し突っ込んだ話をすると、土田尚史SDはずっと過小評価、なんなら理不尽に非難されてきたように思う。

土田さん本人が招聘してきた西野さんとの比較をされることが多い印象がある。

 

FB本部発足時の話を振り返ると土田さんがFB本部のSD職を任された際に西野さんを招いている。

これはご両人から直接語られている。

 

 

土田さんの4年の任期の中で体調不良による休職をされた時期もあったが、その間は西野さんが表に立った。

そのときのことから(もっと前から?)土田さんに関するバッシングが多かった印象がある。

 

「浦和を背負う責任」というフレーズに代表される少し抽象的な部分を大方針化した土田さん。

それを実際の強化につなげるべく実践手段に落とし込んだ西野さん。

ふたりだけのFB本部であるはずはないが、少なくともこの二人なくしてこの4年間はなかった。

 

また土田さんが西野さんを招いた以上、土田さんが退任するときは西野さんも退任すると思っていた。

しかし西野さんは留任というのは少し意外だった。

上の動画でも「ニコイチ」といいう言葉が出ていたが、彼らはFB本部における両輪であり不可分とも思っていた。

実際問題として西野さんを外すわけにはいかないっていうのは理解しているが。

 

この西野さんがMBAも取得して様々なツールを導入した実績もあることからファン・サポーターが批判の的にしづらい状況があるような気がする。

その結果「補強の失敗はすべて土田SD!」というようなことを主張している奴らがいる。

そんな彼らが来年からストレスのはけ口に誰をターゲットにするのか。

信藤さんの退任時の経緯など知らない・覚えていない連中なのだろう。

もし今回の退任がこういった輩の根拠のないバッシングが少しでも影響しているのだとしたら、自分はそいつらを許せない。

 

浦和レッズというクラブは、これからも私の人生そのものであり続けます。
浦和レッズがこれからも、多くの方々に愛され、必要とされ、そして幸せと感動を与えられるクラブであり続けることを、心から願っております。
そして、どんな立場、距離感、役割であれ、その一助であり続ける人生をこれからも送ってまいりたいと思います

 

最後の言葉も土田さんの本心から出ているものだろう。

この言葉をかみしめて、自分も浦和とともにありたいと思う。

 

koutarou