今日は大切な人の命日です。


夕方、お墓参りにいってきました。


あれからもう10年も経つなんて。。。



その方は、前の職場で働いていた方です。


いつも一緒にお酒を飲んだり、キャンプ行ったり


海水浴行ったり・・・すごく楽しい思い出がいっぱい。


前の職場は、家族経営でけっこう過酷だったんですけど


私のことを気遣って、いつも心配してくれてましたね。


よく電話をくれたことを覚えています!



ある夏、体調不良を訴えだましだまし仕事をしていたAさん。


開業医を受診しても、大きな病気を指摘されることもなく


でも、胃部の不快感はずっと続いている状態。


総合病院を受診したと同時に入院となりました。


入院したと聞いた数日後、Aさんから突然の電話。


「元気にしてるか?ちょっと話があるから来てくれないか?」


何だか1人で行く勇気がなく、仲良しの友人を誘って


翌日、Aさんの病院へ向かいました。


近況をいろいろ話して一息ついたころ・・・


「実は俺、末期の膵臓がんなんだ。


年が越せるか分からないんだ・・・・。」



自分の耳を疑いました。


つい数日前まで一緒に働いていた人が末期がんなんて。


一緒にいた友人は大きな声をあげて泣き始めました。


私はなぜか涙は出なくて、すごく冷静でした。


父ががんで闘病経験もあって、あの時さんざん泣いたし


がんについて少し勉強したりで、気持ちが落ち着いていたのかもしれません。



それから3度ほどお見舞いに行きましたが


入院してから1ヵ月半後に、Aさんは亡くなりました。


最後にお会いした日には、麻薬も使い始めていたこともあり


意識は少し混濁状態だったかな。



あまりに突然のお別れに、それを受け止めることができず


その悲しみとどう向き合ったらいいのか分かりませんでした。


娘さんとも仲良くさせてもらっていたから


お通夜で泣きじゃくっている姿を見て、余計に悲しくなりました。



そして、最後の恩返しという事で


ご葬儀の受付をさせていただきました。


たくさんの方がAさんのために足を運んでくださり


1人1人にAさんの代わりにお礼を言いたかったのです。



Aさん、本当に愛されていたな。


Aさんがそばにいてくれたから、あの職場でがんばれた。


53歳という若さでした。


もっと一緒にお酒を飲みたかった。


恋愛相談にももっとのってもらいたかった。



あれから10年。


実は私がお世話になっている病院は


Aさんが最期をむかえた病院でもあります。


だから、受診のたびに、手術のたびに会えるようで


怖くないんですよね。。



Aさん、私もがんになってしまったけど


Aさんみたいに強く闘えるか分からないケド


頑張るから、見守っていてね!って伝えました。


Aさんが大好きだったよ。


もっとお酒を一緒に飲みたかったよって。



この週末は土日とも休みだったのですが


いつものごとく、ダラダラ過ごしてしまいました。


明日からもがんばらなくては!!



Aさんとの出逢いも私の宝物です。


Aさんと過ごした時間は、私の自慢です。


これからも私のことをよろしくね♪