帰宅途中の電車の中で。


私はドアのすぐ近くに乗って立っていた。

閉まりかけ寸前に猛ダッシュして男性が乗ってきた。


案の定、バックがドアに挟まった。


挟まっちゃったから、またドア開くかな?と思ったら

全然開く気配なし。

男性は一生懸命バックを引っ張っているが、

全然抜けない。


だから、近くにいた私も、一緒に救出活動を試みてみた。

かわいいワンピースを着ていたのに、両足を踏ん張って、

んぐー、んぐー。

ドアを無理矢理開けてみたりしたがビクともせず。



「すみません!すみません!」

バックを挟まれた男性は恐縮しながら必死にひっぱる。



そうしたら、もう一人女性がドアを一緒になって開けてくれた。

すると、後ろにいたリーマン君も手を伸ばしてくれて

一緒になってドアを開けるのを手伝ってくれた。


皆の一生懸命な「手」を見ながら、


わ~、なんだかみんな温かい~。

って、一瞬にして幸せな気持ちになってしまった。



1分くらい4人で格闘した後、やっと車掌さんがドアを開けてくれて、

バックは男性の両手に抱えられた。


その後の、車掌さんは、しつこいくらいに

駆け込み乗車に対する注意のアナウンスを流していた。


男性はバックを抱えたまま恐縮しっぱなし。


確かに、あの閉まりかけ寸前の駆け込み乗車は危険だった。


でも、この男性が猛ダッシュで駆け込んでこなければ、

小さな温か~い幸せは感じられなかったので、

駆け込み男さん、駆け込んでくれてありがとう