産まれた頃は東京に住んでいたが、幼稚園も卒園間近という頃
急に名古屋へ引っ越すことになった。
父親は脱サラして友人と事業を営んでいたのだが、うまくいかず辞め、
親戚の喫茶店経営を手伝うと言って、母親に相談もなく勝手に
地元の名古屋へ引っ越すことを決めたらしい。
私はあと1ヶ月で幼稚園を卒園するところだったのだが、父親が
「そんなものどうでもいい。片づけて引っ越して来い」と母親に告げ、
自分だけ先に名古屋へ帰ってしまった。
父親のせいで卒園式に出させてやれなかった、卒園アルバムもない。
と後々もずっと母親は文句を言っていた。
そんなもの。どうでもいい。
私は父親にとって、どうでもいい存在だったのだ。