今日はジーンズのお尻部分のダメージリペア。

ご来店の方からのお預かりモノで一昔前のマッコイ。リサイクルショップで破格値でご購入されたそうで、以前の持ち主がご自身で行ったのか、お尻部分のところにリペア跡があるジーンズでした。

学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話

裏にはデニム、それも耳使いのアウトシームのデニムがあてがい、それに20番のステッチ糸でリペアされていました。この仕業はきっと個人でなくどこかジーンズショップのリペアかも知れませんね。

そこで一度このリペアをキレイに解いてリペアをしなおしました。

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股下なので、それほどキレイでなくても構わないとのことでしたので、ステッチは解かずに裏に薄い生地を当ててタタキ処理してます。一応今回はリペアだけだったんだけど、ステッチ切れも気になったのでステッチも少し直しておきましたが、今見るとインシームのステッチ一ヶ所浮いてますね。後で直しておきます。

現在リペアの納期は大体2週間程度になってますが、上ぐらいの軽度のリペアであれば1週間から10日程度で大丈夫かも知れません。

ジーンズは夏冬関係ないアイテムですけど、これから寒くなってお尻に限らず穴が空いていると冷たい風が入ってきますのでこちも冬支度をされたほうが良いですね。暑がりで穴をベンチレート代わりにしている方はそのまま穴のままお過ごし下さい。

 今日は来店は少ないけど、郵送での荷物が多い日だな。作業待ちの棚も薄くなっていたけど今日はまた盛り上がってきてる。
明日は土曜日だから来店も多いのでまたがんばるとするか・・・。

 今日はデニムのリペアを。同じリペアでもデザインとして最初からあったダメージのリペア方法をご紹介します。


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これはトゥルーレリジョンなんですが、ここまで激しいモデルは珍しいですけど最初からデザインとしてあったダメージって、その状態をキープして長く穿くのって難しいですよね。上の写真のように横糸が切れてしまったり、膝あたりだと穿くときに間違ってビリっとか・・・どんどん広がってくるもんです。

そんな時はこのダメージデザインを残した方法でリペアを行います。

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これは横糸がすでに切れて薄くなっている状態でしたので、擬似的に横糸を作ってあげて、ダメージ周りはベースのデニム色に合わせて補強してダメージ内の横糸部分は生成りの色に合わせて横にジグザグミシンを掛けてます。
このリペアをしておけばこれ以上ダメージが広がることもないですし、横糸が切れることもありませんので、しばらくは安心して穿けますよ。

他にも


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こんなのとか

学校では教えてくれない!洋服業界のウラ話

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こんなのとか・・・。
縦糸のボソボソを押えないところがミソ。これを押えてしまうと立体的でなく平面になってしまうのでわざと残します。

コストは大きさにもよるけど、一ヶ所1050円ぐらいから。
これから北風がピューピューとダメージの穴から吹き込んでくるのでダメージデザインをお気に入りの方はこういったリペアもどうぞ。



今週は何かイッキにご依頼も落ち着き、手薄になってきたなぁ。なんだろう?忙しさとヒマなときの大きな山は・・・。
本格的に寒くなってきたから忙しくなるはずなんだけどね。

さて、本日のお直しはちょっと変り種・・・。
今までも洋服以外でダイビングのドライスーツやスキー・ボードウェアなどはちょくちょく頼まれることはあったのですが、今回はフィッシング用のウェイダー。いわゆるオサレな胴長ってやつ。

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超デカいです。恐らく身長2メートル以上の世界ビックリ人間にでも出てくるよう方用の大きさです。

ご依頼者は横浜にお住まいの方なんですが、この方も非常に体格がよろしく専門店へオーダーで依頼したところ最初はジャストで身動き出来ないので再度作り直してもらったら今度は異常にでかくされてしまい、もう一度、専門店へ伝えたところ「もうこれ以上は出来ない!」と捨てられてしまったようです。そこでネットにてゴアテックスのシームテープ加工が出来る業者を探しウチへ送ってきたワケですわ。

詰め箇所はウエスト周り8cm 尻周り36cm ふくらはぎ36cm 股下9cm・・・。
身幅はサイドを詰めれば良いかも知れないけど股下はどうする?ブーツ部分と本体の接着は専門業者でなければ出来ない仕様なのでブーツを外すことが出来ません。

はて?どうするオレ。
断ってしまうのは簡単だけど、困っている人を何とかしてあげたいオレ。
でも、出来るのか?オレ。

三日三晩悩み何度も「無理。出来ねぇ。」と電話をしようかと思ったんですが、この方も困って送って来たんだろうなぁ。と思うと断ることも出来ず、結局スタッフ2人とともに喧々諤々と話し合って丸一日掛けて仕上げました。



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出来上がりを見ると、そんなタイシタ仕事じゃないと思うでしょうが、ビックリするほど大変な作業でした。縫う箇所は少ないけどこの形にするのが作業の3分の2以上は掛かってます。


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股下の詰めはブーツを取り外せないので、膝下で接ぎ合わせ。

もっと上で詰められれば楽だったかもしれないけど、膝部分の屈伸の耐久性を考えて膝下での切り替えをしなければなりません。その上、この部分幅も全体で38cmも詰めなければならず、接ぎ合わせの径もあわせなければならないし・・・。ブーツがあるばっかりに真っ直ぐカットすることもママならず。。

裏側はもちろん渓流にはいるためのギアですので、浸水防止に接ぎ線はすべて裏にはシームテープを。
これもブーツの関係で出来上がり後に全部貼るわけにはいかず、作業の途中で縫っては貼って縫っては貼ってと・・・。


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つり関係では以前にはフィッシングフロート(浮き輪みたいなボートみたいなモノ)も頼まれて作ったこともありました。市販のでは満足出来ず仲間内だけのオリジナルで作りたいってお願いされ作ったことがありました。フライ派の方は道具から・・・な方も多いですからね。(笑)

頼まれれば、何でもやろうとは思いますが、これはもうちょっと勘弁な仕事かな・・・。