ある店の店長が店員が客にこう言っているのを聞いた。
「いいえ、ここ何週間かはありませんね。
これからもすぐにはなさ
そうですね。」
店長はひどく驚き、帰ろうとしている客の所へ行き、
「今のは間違いです。」
と言ったが、その客は変な顔をしただけで出て行ってしまった。
店長は店員に言った。
「『何かがない』ということは絶対に言ってはいけない!
もし無ければ『オーダー済みで間もなく届きます』と答えなさい!
ところで、あのお客様は何が欲しかったんだ?」
店員は答えた。
「『雨』です。」
『7つの習慣 演習ノート』より スティーブン・R. コヴィー
全く笑えない喩え話です。
これと似たようなことが毎日部下と上司の間、
夫婦の間、または他のあらゆる人と人との接点で
起こっているからです。
人は誰も自分の立場や相手との関係ごとに
「色眼鏡」をかけて物事を見ています。
店で店員が客に「ありません」と言っている
↓
それは商品のことに決まってる
↓
客に商品が「ありません」なんて言ったら客を失う
↓
まったく、あの店員は何も分かっていない
ちょっと耳にした「ありません」が
この店長の色眼鏡を通してこんな風に勝手に
頭の中で話が進んでしまう・・・
自分が色眼鏡をかけている、ということを
まず知ることがとても大切だと思います。
7つの習慣 演習ノート―ビジネス、プライベート、家庭で、効果的な人生を送るための 成功への原則.../スティーブン・R. コヴィー
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