吉田松陰 人の強みを活かすことの徹底 人物を棄遺せざるの要術 | S blog  -えすぶろ-

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-人は年をとるから走るのをやめるのではない、走るのをやめるから年をとるのだ- 『BORN TO RUN』より
走りながら考える ランニング・読書のブログ

人才育せざるべからず。<中略>





蓋し人各々能あり不能あり、





物の斉し(ひとし=均一)からざるは物の情なり。<中略>





斉しからざる人を一斉ならしめんとせず、




所謂才なる者を育することを務むべし。<中略>




今の弊、闔国(こうこく=日本全国)の人をして




皆一斉ならしめんと欲するに在り。




而して却って其の間、才なる者特出するを見ず。




吉田松陰






吉田松陰の松下村塾という小さな私塾から





幕末の志士たち、





久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山県有朋などが





輩出されています。





松陰の言葉は





そのまま現在の日本に対する言葉のようにも感じます。





また、企業の社員教育にも当てはまりそうです。





人それぞれの個性、強みを伸ばすことが大事、





人は生まれながらにそれぞれが全く違う存在、





それを画一化させる必要はないし、





画一にしてしまえばせっかくの強みが伸ばせない。





松陰は明らかに人の強みに着目し、そこに光を当てたので





教えを受けた生徒達は





その才能を開花させていったといえそうです。





こんな言葉もあります。





人賢愚ありと雖(いえども)、各々一二の才能なきはなし、




湊合(そうごう)して大成する時は




必ず全備する所あらん。




是れ亦年来人をして実験する所なり。




人物を棄遺せざるの要術、




是れより外 復(ま)たあることなし。




人には賢愚の差はあれ、必ず一つや二ついい所、長所があるものだ。





そのそれぞれの強みを活かしていってあげれば





お互いの弱みを補い合い「完全な人」のような組織になっていく。





これは自分が教師として実際に経験してきたところであり、





人を見捨てないで育て上げるための重要なポイントで





これ以外には有り得ない。







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