今朝の日経朝刊のサントリー山崎の広告、
伊集院静コピーによる『新社会人おめでとう』
これがものすごく感動です!
不況の捉え方、
働くことの尊さ、大切さ、意義。
生きる上で大切なもの。
ウイスキーの広告で
ここまで語れる伊集院さん、素晴らしい!
新社会人おめでとう。
この言葉を私は十年、フレッシュマンたちに贈ってきた。
だが今年は少し趣きをかえる。
何十年に一度の不況の時に君は出発する。
これを不運と思うか?
違う。チャンスだ。
今この時こそが“千載一遇せんざいいちぐう”の時だ。
(辞書を引きなさい)
今、日本も、世界もさまざまなものが変わろうとしている。
政治のあり方も、経済のとらえ方も、
企業の理念さえ揺らいでいる。
あらゆるものが見直されている。
<中略>
道に迷ったら元の場所に帰るのだ。
初心にかえろう。
基本にたちかえろう。
皆がしてきたことをやるのだ。
“汗をかこう”
懸命に働くのだ。
これを君たち若者がダサいと思うなら、
君たちは間違っている。
真の仕事というものは懸命に働くことで、
自分以外の誰かがゆたかになることだ。
汗した手は幸福を運んでいるのだ。
だから仕事は尊いものなのだ。
仕事は君が生きている証しだ。
ならば働く上で、生きる上で大切なものは何か。
姿勢である。
どんな?
それは揺るぎない
“誇りと品格を持つ”ことだ。
<後略>
千載一遇。
汗をかこう。
誇りと品格を持て。
2014年1月13日加筆
伊集院静 新成人・新社会人広告記事はこちら↓
http://ameblo.jp/kedume/theme-10077198362.html
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