アイリスオーヤマ お客様本位=社員のための経営 | S blog  -えすぶろ-

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-人は年をとるから走るのをやめるのではない、走るのをやめるから年をとるのだ- 『BORN TO RUN』より
走りながら考える ランニング・読書のブログ

『さらば!売り上げ至上主義よ
~不況でも儲ける、驚異のアイリスマネジメントの極意~』

昨晩のカンブリア宮殿は
アイリスオーヤマの大山健太郎社長でした。

知られざる消費材のガリバー
ホームセンターの影の軍団と呼ばれるこのメーカー、
不況無縁の経営を大山社長が徹底し、
年商1,700億円
経常利益140億
取り扱いアイテム数14,000種類
年間1,000商品!の開発
しかも、売上の半分近くは日々新たに生まれる新製品が占める。

すごい会社です。
この大山社長は45年前に19歳で父親の町工場を継ぎ、
高度経済成長の波にも乗って、年商15億円を稼ぎ出すまでになったそうですが、
1970年代のオイルショックで売上げが半減、社員も大量解雇せざるを得なくなり、
倒産寸前まで追い込まれたそうです。
そして大山社長は
「どんな不況でも、利益を出せる企業にこそ意味がある!」
と独自のアイリスマネジメントを確立しました。
徹底的に
『作り手目線ではなく買い手目線』
で新商品を次々と作り出しています。
お客様はいつどんな時にその商品を利用するのか?
どんな不満を満足に導く商品か?
その具体的なイメージがきちんと持てるものを商品化する、
しかも値決めは原価からはじくのではなく、
お客様にとっての『値ごろ感』、売値から逆に設定をしていきます。
こういった用途のこういった商品をお客様はいくらなら買って下さるか?
その売値から、開発費・人件費・税金にいたる細かい原価計算を行い、
営業利益が10%確保できるもののみ商品化する、
10%確保できないものは商品化はしない、
なので、原価から設定した金額ではないので
好不況に関係なく常に一定の利益を出せる。
そういった経営システムです。

すごい

「売上は利益を上げるための手段に過ぎません。」
こう言い切る大山社長。
社員の幸福のためには、売上ではなく安定した利益が大切であり、
そのためには徹底したお客様目線での商品開発が重要、
お客様本位=社員のための経営
これが徹底され、成功している稀有な会社です。