私たちは証券会社の投資顧問向けに、トレード画面や相場モニタリングツールを開発しています。開発当初、XAUUSD(金 / 米ドル)のリアルタイムデータを取得する際、遅延が大きい・接続が頻繁に切れる・データが溜まるとフリーズする といった問題に頻繁に直面しました。
ウェブスクレイピングや一般的な公開 API では、価格変動が大きい場面でまともに動作せず、業務に支障をきたすこともありました。そこで私たちは、プレシャスメタル専用 API、特に WebSocket 方式 を導入。結果として、リアルタイム性と安定性が飛躍的に向上しました。
今回は、実務で得たノウハガを基に、安定して XAUUSD のリアルタイム相場を取得するための実践的な手法を、私たちの経験と共に解説します。
実践から分かった!データ取得方法の比較
私たちが実際に使用・比較した結果、信頼性に大きな差が生まれました。
- ウェブスクレイピングリアルタイム性が低く、安定性に欠け、アクセス制限のリスクも高い。簡易的なテスト用に限られます。
- HTTP ポーリング型 API定期的に問い合わせるため遅延が発生しやすく、高頻度な場面でデータが滞留しがち。
- WebSocket 長期接続 APIミリ秒単位のプッシュ配信、安定した接続、低負荷。業務利用・本番環境で最も適しています。
以上から、リアルタイム相場を安定的に扱うには、WebSocket 方式が最適解 であると結論付けています。
安定稼働を支える API 選定
数多くの API を検証した中で、AllTick API はデータの安定性、配信の速さ、フォーマットの分かりやすさに優れており、投資顧問ツールとの相性が良いです。
実践!XAUUSD リアルタイムデータ導入手順
私たちはプロジェクトで、以下の 3 ステップで統一して導入しています。
1. WebSocket による安全な接続
URL にトークンまたは API キーを付与し、認証を行った上で接続を確立します。
2. 購読リクエストの送信
XAUUSD のティックデータを取得するため、JSON 形式でリクエストを送信します。1 回の購読で、継続的にデータが配信 されます。
3. 配信データの処理
受信するデータには、銘柄名・買値・売値・最新約定価格・タイムスタンプが含まれます。
長期安定稼働のためのエラー対策
相場の変動や回線の影響で、接続が不安定になることがあります。私たちが実践して効果のあった対策は 4 つです。
- 重複データの除去タイムスタンプを基に重複を除外し、分析や戦略への悪影響を防ぎます。
- 価格異常のフィルタリング前回の価格から極端に乖離した場合、一時的に除外またはフラグ付けを行います。
- 自動再接続機能接続が切断された場合、自動で再接続・再購読を行い、データの途切れを防ぎます。
- 複数銘柄の一括購読XAUUSD だけでなく XAGUSD(銀)などを同時に扱う場合、1 つの接続でまとめて購読 することで、サーバー負荷を抑え、管理も容易になります。
これらの処理を追加するだけで、長時間の稼働でも安定性が大きく向上します。
開発者向け 実践的なアドバイス
私たちが投資顧問向けシステムの開発・運用を通じて得た、役立つノウハウです。
- タイムスタンプはミリ秒で統一秒単位・ミリ秒単位が混在する場合があるため、統一することで計算が正確になります。
- 最新のティックデータをキャッシュ画面表示や戦略では、直近のデータだけ保持することで高速に動作します。
- ログを徹底的に残す購読・切断・エラーを記録することで、問題発生時の原因特定がスムーズになります。
- 安定性を最優先に長期稼働するシステムでは、1 回のデータの精度より、全体の安定性 が重要です。
接続・購読・データ処理・エラー対策の 4 点をしっかり設計すれば、相場の変動が激しい場面でもデータが途切れることなく、システムが安定して動作し続けます。
