3月4日、久しぶりに姫路まで足をのばして「おひさまゆうびん舎」に行ってきた。
前回は昨年9月下旬の訪問で、5ヵ月半くらい間が空いた。姫路は久しぶり。
前回の訪問のようすは以下の記事のとおり。
駅からお店にほど近い姫路城に向かって歩いていくと、歩道にはこのような彫刻が展示してあったりする。
けっこう外国人観光客の人もいたけれど、当ブログ主のように彫刻作品の写真を撮っている人はいなかったなあ。
街の風景に溶け込んでいる感じです。
さて、お店の階段を上がっていくと、店主の窪田さんを模した人形が迎えてくれます。
拡大するとこんな感じ。よくよく見ると、屋根が矢印になってますね。
今回のねらい目は、『古本屋台2』のサイン本でございました。
別の角度から写真をもう一枚。
前作の『古本屋台』(本の雑誌社、2018年刊)につづく第二弾!
「孤独のグルメ」でおなじみの久住昌之さんと実弟の卓也さんのコンビによる本です。
先月の2月22日に久住昌之さんが「おひさまゆうびん舎」に来店したときのことは、店主の窪田さんがX(Twitter)にアップしていました。姫路界隈についてのテレビ番組制作で、当日は久住さんのほかにスタッフもお店に入ってきて大賑わいだったそうな。「孤独のグルメ」での様子とおんなじような気さくな感じの方だったそうですよ。
https://x.com/0hisamayuubinsy/status/1760507217558884431?s=20
私もサイン本を無事購入
『古本屋台2』以外には、
『ひげがながすぎるねこ』
『うちのピーマン』
『ぼくは、ういてる』のフェア開催中でした。
夏葉社の本のコーナーも
夏葉社が復刊した前川恒雄さんの著書『移動図書館ひまわり号』(列の中央あたりにあります)は、現在は版元品切れ中らしいです。おひさまゆうびん舎には置いてあります。東京都日野市の図書館開設運動の貴重な記録。前川さんと一緒に運動したジャーナリストの関千枝子さんの『図書館の誕生』も復刊されるといいのだけど。
お店のあちらこちらに置いてあるかわいい人形なども
「世田谷ピンポンズ」のポスターが貼ってあります。この日は、ピンポンズのCDを購入
この日は本はサイン入り新刊を3冊、古書を7冊の計10冊、世田谷ピンポンズのCD1枚と奮発してしまいました。
北原由夫著『児童の文学 その教育と文化』は1980年代後半に出された古い本。中身をちょっとのぞいてみたら、東京音楽学校の前身の音楽取調掛を作った伊沢修二の名前が出てくる。児童文学が明治以降の日本の教育政策と深いかかわりがあることがこういう本からも見えてきた。文部省唱歌を作った中心人物である吉丸一昌の師匠は近代国語の元祖の上田萬年だし、「国語」教育の規範がのちの児童文学にも影響を及ぼしていることは間違いない。童謡・唱歌の歴史ふくめて、近代日本の音楽教育と児童文学を俯瞰した研究が望まれるところだと当ブログ主は考えている。
あと、手に入れたスゴイ古書は、布川角左衛門さんの『本の周辺』という本だ。岩波書店の編集者を定年退職したのち、大手取次の栗田出版の取締役を務め、倒産した筑摩書房の再建に奔走した伝説の出版人。筑摩書房の本で「発行人 布川角左衛門」となっている本も見たことがあったな。