さてついに10月12日、維新の会が牛耳る大阪市による「大阪市廃止―特別区設置」の住民投票が公示されました。
13日から不在者投票が始まっています。11月1日の本投票がいかなる結果になるのかはわかりませんが、
維新が関西のメディア丸抱えであれほどの「大阪都構想」喧伝をやってきたために、「賛成」が多いとされてきたのが、
「反対派」が盛り返してきて世論が拮抗してきているようです。
維新の会が街頭宣伝やポスティングでこんなパンフをバラまいてきました。
その中身に、こんなのが載っています。三九郎さん @thankyou_oinari がツイッターで暴露してくれていますが、
「二重行政のムダ」の実例として、大阪府立中央図書館と大阪市立中央図書館があるんだそうです。
https://twitter.com/thankyou_oinari/status/1311254305245069312?s=09
中央図書館が「ムダ」ってすごいな
— 三九郎 (@thankyou_oinari) 2020年9月30日
都構想が実現すると「ムダ」の名のもとに、図書館はじめ、クレオ大阪とかいろんな施設が廃止されるみたいやな…
中央図書館、結構利用してるけど「ムダ」やったんや…
いやいや、都構想で住民サービス下がりまくりですやん!#都構想にもう一度NO pic.twitter.com/kLbNTvFzVN
こういうツイートもありました。
維新の会大阪市行政は、学校の演劇鑑賞教室の予算を「校長戦略予算」のようなものに置き換えてしまったのだそうです。
文教予算は削りたがる維新の会の政策が典型的に示された例だと思います。
https://twitter.com/kokeraotoshi/status/1315775271300071426?s=20
2012年頃かな?演劇鑑賞教室の予算が「校長戦略予算」みたいな名前のものに置き換えられて、以後、大阪市内の小学校での演劇鑑賞が激減した。学校に作品を紹介しに行くと、「授業に必要な備品も買えないのに、演劇なんて…」とよく言われた。これが維新のつくり出した大阪です。
— 佐藤結 (@kokeraotoshi) October 12, 2020
「大阪都構想」に反対の理由は岸政彦さんが次のツイートできわめて端的に示してくれています。
https://twitter.com/sociologbook/status/1315971935948267521?s=20
【大阪市廃止構想に反対します】
— 岸政彦 (@sociologbook) October 13, 2020
・「大阪都」にならない。ただ大阪市が廃止されるだけ
・二重行政なんかほとんどない
・政令指定都市の予算や権限はなくなり、行政的には「村」以下に
・大阪市廃止のための事務コストが莫大に。住民サービスは低下必至
・いちど大阪市が廃止されたら2度と戻せない
維新の会が「大阪都構想」で大阪市をなくし特別区にしたがっているのは、大阪市の予算を大阪府に吸い上げて、みずからの利権のために思う存分カネを使うためです。「大阪都構想」なんかに絶対だまされちゃいけない。「都」になんて絶対にならない!