さてついに10月12日、維新の会が牛耳る大阪市による「大阪市廃止―特別区設置」の住民投票が公示されました。

13日から不在者投票が始まっています。11月1日の本投票がいかなる結果になるのかはわかりませんが、

維新が関西のメディア丸抱えであれほどの「大阪都構想」喧伝をやってきたために、「賛成」が多いとされてきたのが、

「反対派」が盛り返してきて世論が拮抗してきているようです。

 

維新の会が街頭宣伝やポスティングでこんなパンフをバラまいてきました。

 

 

その中身に、こんなのが載っています。三九郎さん @thankyou_oinari がツイッターで暴露してくれていますが、

「二重行政のムダ」の実例として、大阪府立中央図書館と大阪市立中央図書館があるんだそうです。 

 

https://twitter.com/thankyou_oinari/status/1311254305245069312?s=09

 

 

 

 
大阪府立中央図書館と大阪市立中央図書館がなんで「二重行政のムダ」なんでしょうか。サッパリわかりません。
そもそも府立中央図書館の所在地は東大阪市で、市立中央図書館は大阪市西区にあります。
この二つの図書館の所在地だけをみても、「二重行政」によって建設されたものではないことは明らかです。
建設主体も大阪府と大阪市とそれぞれ別個の地方自治体で、税金の出所も違います。
大阪府は大阪市のことばかり担当しているわけではないし、大阪府全体の広域行政が担当の自治体です。
維新の会がいう「二重行政」なるものは根拠にとぼしい虚構なんです。
 
もっとも大阪市内に、市立中央図書館と同規模の立派な図書館がもうひとつあってもいいぐらいだと思います。
大阪市立図書館の数は、人口比でも東京都特別区の区立図書館数の三分の一なんです。
図書館がムダなんて言っている維新の会のホンネは図書館をもっと減らしてしまうことなんでしょう。
そんなホンネが透けて見えるパンフだと私は思います。
 

こういうツイートもありました。

維新の会大阪市行政は、学校の演劇鑑賞教室の予算を「校長戦略予算」のようなものに置き換えてしまったのだそうです。

文教予算は削りたがる維新の会の政策が典型的に示された例だと思います。

https://twitter.com/kokeraotoshi/status/1315775271300071426?s=20

 

 

「大阪都構想」に反対の理由は岸政彦さんが次のツイートできわめて端的に示してくれています。
 

https://twitter.com/sociologbook/status/1315971935948267521?s=20

 

 

維新の会が「大阪都構想」で大阪市をなくし特別区にしたがっているのは、大阪市の予算を大阪府に吸い上げて、みずからの利権のために思う存分カネを使うためです。「大阪都構想」なんかに絶対だまされちゃいけない。「都」になんて絶対にならない!

とにかく今必要なのは、「大阪市廃止」をなんとか食い止めることです。