皆さん、こんにちは!

伊藤敬佑です。

 

 

自己否定と聞くと、どんなイメージをお持ちですか?

 

 

「どうせ私じゃ...」

「どうせ何やったって」

などは、正しい自己否定とは言えません。

 

 

自己否定とは、自分の失敗や無力さを受け入れる力とも言えるでしょう。

 

バカボン流に言うと、「これでいいのだ」。

 

 

つまりは、自信に溺れず、失敗に直面した時、

自分を取るに足らない無知の人であるというレベルに引き戻せる、

謙虚さを持った人のことを「自己否定」力の高い人と言えるでしょう。

 

 

そして、学び続け成長する人は、

自己否定と成長のタフな境界を自由に行き来することができるのです。

 

 

今日は、そんな自己否定と成長の螺旋階段を

スルスルと登るための思考法『弁証法』についてお話したいと思います!

 

 

 

弁償法とは?

 

まずそもそも弁証法とは何なのか。

 

簡単に説明すると、「矛盾から新しい考え方を生み出すプロセス」とも言えます。

 

 

ん?なんのこっちゃ?

 


一般的な弁証法は、次の三段階のプロセスから成ります。

 

①モノ(事物)やコト(命題)などのテーマに対して、まず「テーゼ(正)」である賛成意見を述べる。

肯定

 

②続いて「アンチテーゼ(反)」である反対意見をぶつけて議論形式にする。

否定

 

③最後に、①、②で述べた対立・矛盾する二つのものに対して

 どちらも否定せず、両者を包み、統合する。

統合

 

 

この過程は「正⇒反⇒合」、または「肯定⇒否定⇒否定の否定」と説明されることもあります。

 

問題を解決する際に対立する2つの事柄について両者を切り捨てることなく、

より良い解決方法を見つけ出す思考方法です。

 

つまり、弁証法とは否定や矛盾から新しい高次の考え方を生み出すプロセスです。


 

学び続け、成長するためには

 

なんとなく弁証法がどんなものなのかわかったところで、

学び続け成長する人たちは、どうやって一人で弁証法をやっているのでしょうか?

 

 

天才は弁証法の中でも特に「反(アンチテーゼ)」が上手く、自ら行うことができるんです。

 

つまり、自分で自分を「今のままじゃダメだ」と自覚して、

常に外部の良いものをどんどん吸収しているのです。
 

 

他人から何も言われなくとも、自らいいものを盗んだり、取り入れたり、

試したりして向上していく、これが天才が行なっている「一人弁証法」です。

 

 

例えば、ボクシングの井上尚弥選手。

 

先日のWBSS決勝で、優勝後のインタビューにて、

世代交代といえるような内容ではなかった。(ファンが)期待するファイト、

正直できなかったと思います。今の僕の実力です

 

満員の会場からは「そんなことない」との声もあがったものの、

世代交代を宣言してリングに上がった本人からしたら、

満足のいく試合内容ではなかったようです。

 

 

井上尚弥選手は数々の世界チャンピオンを倒してもなお、

謙虚な姿勢を持ち、自己否定を重ねているため、

成長し、強くなり続けていくのです。

 

 

一人弁証法」ができる人は、いい教育を受けたり、

いい素材に触れる機会さえあればどんどん成長していくことができます。

 

つまり、最適な環境さえあれば一人弁証法でどんどん成長していくんです。

 

 

 

真のリーダーになるための心構え

 

井上尚弥選手のような謙虚さの源にあるのは、

より深い自己肯定です。

 

 

自信満々の状態から自分を否定することを厭わないタフさを持ち、

自意識の深い部分で自分自身を信任しているかどうか。


こうした自己肯定を持つ人は、自分の弱さに気づくことができ、

弱い自分を認めながらも、それを克服しようという努力ができるのです。


この素養は、身近な人間からの深い愛情と、失敗経験の中で鍛えられます。

 

 

何度も失敗し、自己否定の淵に立たされながらも身近な人の愛情に支えられ、

新たな学びとともに復活する。

そして、復活力を持つ自分自身にさらに肯定感を見出していく。

 

 

この体験の繰り返しが謙虚さと学びへの懐の深さを創るのです。





もし、あなたが周りから認められず、やること全てうまくいかず、

世界に自分が無視されていると感じている時、

それは学びの力が試されている時ではないでしょうか。

そこから逃げて自分が認められる心地よい領域に逃げ込むか、

自分の無力さを認めた上でそこに踏みとどまり、学びの扉を拓けるかどうか。

 

こういった選択に、成長し続け真のリーダーを目指せる人かどうかが現れます。


また、タフな選択ができる人は、その原動力をくれる身近な人からの無条件の愛情や

サポートを感じ感謝することも忘れないものです。
 

 

ぜひ、みなさんも今がベストな状態だと思い込まず、

常に新しい意見を受け入れるトビラを開き、

自分の慣れ親しんだやり方の殻を破ってみてください!