先日たまたま、株式会社マザーハウスの山口絵理子さんの講演会に参加した友人の話を聞き、
気になって山口さんが出演していた情熱大陸を見ていました。
山口さんは、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念で、
バングラデシュの天然ジュートやレザーを使ったバッグを中心に、
近年ではストールやジュエリーなどの製造・販売を手掛けてます。
大学4年生の時に経験した国際援助機関でのインターンを機に、
現場とかけ離れた援助のあり方に疑問を抱き、
自分の目で確かめることを信念としてバングラデシュへ。
インタビュー記事で、山口さんは「動きながら考える」人じゃなくて、
「動いた後に考える」人と書かれていました。
それを表すように、バングラデシュを見るという行動に出た山口さんは
想像を超える貧困に圧倒され、「なんとかしないといけない。」と考えた結果、
なんと2週間の滞在中にバングラデシュの大学院を受験して日本人初の大学院生になり、
その後バングラデシュで起業することになりました。
たしかに、動いてみないと見れない情景もありますし、
その分いろいろな情報も入ってきます。
行動しながら、学んだことを少しずつ軌道修正してまた行動する、
という人はグングン成長スピードが上がるんです。
机の上で勉強ばかりしている人は、頭の中の知識は増えていくかもしれませんが、
それが実際に自分の仕事に役に立つかはわかりません。
「机上の空論」という言葉があるように、机の上だけでは説得力のある学びが得られないのです。
いくら自分だけで考えても、まじめな人ほど負のループに陥ってしまいます。
これって普段の仕事にも言えると思うんですよね。
「知っていること」を「実際にやってみる」と、あれ?こんなはずじゃなかったんだけどなぁって、
頭ではわかってても行動にしてみると予想していなかったことが起こるんです。
考えてからでなければ動けないという人は、
「失敗したらどうしよう」
「恥ずかしい思いをするんじゃないか」
などという思いが先行して、なかなか一歩を踏み出せません。
でも、行動への一歩ってそんなに難しくないんです。
自分が心の壁を作っているだけで、意外とその壁は高くない。
えいっ!て乗り越えてみると、案外できたりするもんです。
たとえ失敗したとしても、それって大きな経験になるじゃないですか。
「こうやったら失敗する」という学びは、机の上だけでは学ぶことができませんし、
それは行動した人だけが知ることのできる学びなんです。
だから失敗って恥ずかしいことでも何でもない。
失敗を笑う人は、自身が行動を恐れてなにもしない人たちです。
同じように行動している人たちは、決してその失敗を咎めたりしません。
あなたも、「すべてを決めてからではなく、まず動いてみること」を意識して、
新しい世界を覗いてみてはいかがでしょうか。