ニュースでよく取り上げられ、現在も国会で議論がなされている選択的夫婦別姓。
私としては正直どちらでも良いスタンスなので、その立場から両者の意見を聞くといまいちそこまで熱を上げることなのかわからなくなってくる。
<賛成派>
・姓を統一すると、結婚後・離婚後の手続きが非常に煩わしい。
・仕事や論文などで自分を特定する名前を周囲に訂正しないといけなくなる。
・「多様性」という今後の人間の在り方に反する。
<反対派>
・家族の一体感を失うことになる。
・伝統や文化であるためそれをなくすわけにはいかない。
・行政作業がややこしくなる。
・相続や扶養に関する法的な問題が生じる。
まぁ、だいたい両者の言い分としてはこんなところだろう。
私の感覚でいうならば、行政や法手続きがややこしくなるというのはどうかと思う。
書面やデータに血縁関係を示しておけば良いだけだからだ。
結婚や離婚の際には苗字がどうあれ手続きをしに行かなければいけないのは同じだ。
家族の一体感を失うというのは、正直わからないでもない。
同じチーム名だと団結力が増すのはまず間違いない事実だと思う。
だからといって、家族にはチームとは違う絆があるはずだ。
苗字が違ったら一体感を失うというのは、自分の家族の絆に自信がないと言っているようなものだ。
伝統や文化だからというのもよく言われるが・・・
ことの成り立ちの経緯を考えれば、それが今の世の中に必要ないことかどうかはわかると思う。
時代に合わせてやり方を変えていくから人間は成長している。
その結果、全員に苗字が生まれたのだ。
それならば、時代に合わせた結果苗字を自由にするのは、それこそ人間の文化であろうと思う。。
ここまで書くと、賛成派のようだが、最初にも書いたが私はどちらでも良い。
どちらでもそれほど不都合を感じないし、人間はやる前から心配は多大にするが、走り出すとあっという間に慣れてしまうことを知っているからだ。
議論している当事者たちからしたら、きっと不都合を経験してきたのだろう。
しかし、国会で話し合い、ニュースで取り上げるほど大きな話かと言われると、優先事項とは思えないのだ。