かつて、お年寄りと子供の世話は、家族がしていた。特に主婦の役割は大きかった。それが、「介護の社会化」が言われるようになったいきさつは、「医療の社会化」に真似ている。家族が担っていた「老人介護」を社会全体で担おうということだ。財源は、医療保険に準じて、介護保険となった。そもそも保険と言うのは、万が一の時の保険という考えで、すべての人が必要となることに保険というのは、なじまない。想定外の高齢化社会「長生きするのは、甚だ迷惑というニュアンス」となり、社会保障の破綻、国家財政の破綻の原因と言われる。そこには、長く、国を支えてきてくれてありがとうという感謝の気持ちはない。法律は作ったと、政治家は胸をはるが、いざ利用するとなると、一部負担金や利用制限があってはなはだ使い勝手が悪い。先祖帰りではないが、老人介護は、またまた家族の責任になりそうだ。老人には、死ぬまで働けと言い、女性には、仕事を持って、老人介護や子供を産んで子育てもせよという。仕事改革といい、仕事を選ぶ自由もないのに労働者の権利を剥奪する。「国滅んで山河あり」という詩があるが、今の日本の山河もぼろぼろだ。