告知から、入院までの仕事は、気持ちが上がったり下がったりした。
そんなわたしに声をかけてくれて、入院前に、ごはんに行った。
部署も年齢も性別も違う3人。
手術して退院して、また、ごはん。それはこの1年、3人は必ず、たまに増えたりしつつ
続いた。そして、1年。1人が転勤になった。
最後のごはんは、1人増えて4人。いつもの会話は、すこしだけ。
今回初参加の彼女は、転勤になった彼の送別会に出れないととても残念がっていたし、
彼も、彼女のことは、日頃褒めていたので、誘って4人で二次会も盛り上がり
転勤になった彼を、私たちなりに送った。
遅れてきた彼女がくる前に、先に転勤になった同僚に電話しようと、もう1人が言い出した。
「わし、転勤になったんじゃ」
相手は冷静に、もう1人だと言い当てた。なぜなら、彼は転勤にならない雇用形態だから。
なんだ、わかったか、でも、わしはずっとここにおるから、帰ってこいよ
今度転勤になったもう1人を連れて、一緒に帰ってこい。
ぐっちと、ずっと、守っとるからの。ぐっちが転勤になったら、わしが1人で待っとるからの
それからすこしして、会社の送別会が開かれた。会場が座敷だったので、わたしは行けなかった。
翌日、会社の空気が重いのは、みんな、二日酔いかと思ったら
同じ部署の女の子が近づいてきて、彼が亡くなったと言う。
二次会の店を出て、すぐだったらしい。
病院に駆けつけた家族も間に合わなかったそうだ。
そして、お通夜。まるで寝てるように、しかもすこし笑ったような。
だれも、嫌いな人はいない。本当にみんなに好かれてた。
頼りにもされてた。飲むのも豪快で、いつも、朝までコース。
一緒に帰った人はいないくらい。
1年間、支えてくれた2人。1人は転勤で遠くへ行って、
もう1人はもっと遠くへ行ってしまった。
病気になったからって、ガンだからって、先に死ぬとは限らんぞ。
人間、何があるかわからん。だから、考え過ぎたらいかん。
浮腫だって、この先、どうなるかわからん。無理はしたらいかんけど、
そればっかり考えてもいかん。だって、先のことはわからないから。
。。。それを、身をもって教えたの?
術後1年の検診がくる。
ここから、1人で歩いていく。何かあっても、すぐに聞いてくれる人はいない。
仕事、続けていけるかな。。。と不安になると、なぜか隣に座って、ふざけたこといいだして。。
そこかしこの余韻が、この先、辛いものになるのかな。。
いや、それに守られて、この先に進んでいくんだな。
結局、人間てひとりなんだ。
でも、今まで、本当にありがとう。仕事に復帰できたのは
2人のおかげ。本当に本当にありがとう。
そして、これからも、よろしく。