つづきです


救急車の中で
職業、勤務時間、
過去の病歴、
夕飯の時間、夕飯に食べたもの、
お酒を飲んだか、飲まないか
お酒の種類と量、など
いろいろ聞かれました


早朝は行く科によって
病院がちがうので


救急隊員は
内科と外科どちらにするか
悩んでいました


どちらの科に行くか
しばらく電話で相談していました


念のため
最終的に内科に行くことになりました


5時55分頃だった気がします




「出発します!」


「お願いします!」


夫婦と救急隊員3名を乗せて
救急車は病院に向かって出発しました




救急車は想像したよりも揺れました


そして、あっという間につきました




救急車の後ろの扉が開き
私が先におりました


足がふらふらして
地に足が着いた感覚がありませんでした




救急車から
ベッドでおろされる主人を見るのがつらかった


見たくなかった




救急隊員はベッドの足を高くしてから
ERと書いてある自動ドアから入りました




救急隊員に
「ご家族の方はあちらでお待ちください」
と言われました




救急治療室のなかに入っていく
主人を見たくなかった


つらくて見られなかった




私は親族待合室で待ちました


救急治療室に入る大きな扉がふたつあり
なんとも言えない不快な気分でした




救急治療室では
レントゲン、血液検査、エコー検査
がありました


主人は
こむら返りに効く漢方薬を飲み
坐薬をいれて
温かいタオルで患部を温め
マッサージをしました




つった足をさすりながら
歩けないのに
完全に治っていないのに
何回も私を呼び
主人は帰ろうとしました




普段はあまり気をつかわないのに
こんなところにきてまで
気をつかわないでほしかった




症状がおちつくのに時間がかかりました




2時間ぐらいしたのだろうか
症状がおちつき
主人は歩けるようになりました




看護師さんに案内されて
救急治療室を出ました




帰宅後、主人は
エコー検査で腹部に大動脈瘤がある
と言われたと言います




目の前が真っ白になりました




電話で再確認すると
早めに診察するように勧められました




来週の休日、診察に行ってきます






命のまえでは

すべての悩みがはじける

いろいろな思いが、かけめぐる

言葉にならない