Believe and Present
彼は入退院を繰り返し、絶食、点滴の日々。
生き甲斐である写心も撮れず、海にも行けず、窓からは隣病棟しか見えない。
悪い事なんて何もしていない彼に、どうしてこんなに残酷な事が起こるの!
神様は残酷!人生は残酷!ニコニコしながら、本当は、心の中でいつも叫んでた。
10代の頃大きな手術をしていた事は聞いていたし、日々の生活で気をつけなくてはならない事もあったけど、このままの状態でそれなりに元気に生活していけるってどこかで思っていたから… 苦しむ彼の姿を見る事、現実と向き合う事は、私にとって試練だと感じた。
けど、そこに大きな意味があること、そこから何か、とても大切な事を学ぶために与えられた試練なんだという事は、なぜだか絶対的に信じてた。
『残酷さの中にある意味はすぐには発見出来ないかもしれないが、必ず意味がある。』
尊敬する先生は教えてくれた。
その通り…残酷であればある程、その意味を理解するまでに時間がかかる。でも、きっとこの苦しみも、お互いにとって貴重な学びになる。
不安に押しつぶされそうになる時は、私が私を信じて、自分と共にいない証拠。どんな時も、私が自分と一緒にいてあげれば、大丈夫。
それに、自分を信じないで、相手を本気で信じることなんて出来ないんじゃないかと思う。
『自分と、相手の内なる力を心から信じる事』
『共に存在する事、生きる事』
彼が、この苦しみを通して私に教えてくれた事なのかも…。
人は誰でも、自分の中に、自分を生かす力を持っている。
けど、とても辛い時、私たちはその力を見失いそうになる。
変えられない状況の中に生きる事、困難とともに生きる事は簡単じゃない。
その人の力を信じて、共に生きる事。
自分のPRESENT(存在)が、自分にとって、相手にとって、PRESENT(贈り物)になるような、人間になりたい。
そんなこんなで自分の中で日々闘っていたら、いつの間にか梅雨が終り夏になってた。
彼の努力と頑張り、みなさんの応援のおかげで、少しづつ外で過ごせる時間が長くなってきた。
私たちは、”生きている”のではなく、”生かされている”のだと、つくづく思う。
日々の中で、何一つとして当たり前なことなんてない。
全てに感謝。
先週末は七夕まつり。
2人で短冊に願いを込めました。
そして… 困難を乗り越え(中)、パワーアップした彼は、ウルトラマンになりました。
yes, you are my hero.
頑張ろうね。
そんな彼のblog
with love,
Yuko