コスプレで人気だった 一本木蛮さん | みずほにゃのブログ

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 欧米でもはや文化になったコスプレ。全国各地のコミックイベントはコスプレーヤーであふれ返っているが、その元祖といえば一本木蛮さん。80年代半ばから90年代にかけ、高橋留美子のベストセラーコミック「うる星やつら」の主人公、ラムちゃんのコスプレでしばしばバラエティー番組に登場した。さて、今どうしているのか。

「昨日、連載を1本描き終えました。『同人少女JB』ってタイトルで、30年ほど前のオタク少女が主人公の半自伝コミックです」

 東急田園都市線高津駅に近いカフェで会った一本木さん、まずはこういった。「同人少女JB」……。ウ~ン、正直、寡聞にして知らない。

「そうかもしれませんね。一般コミック誌じゃなく、双葉社さんの漫画アクション公式サイトでWeb限定漫画を無料配信してる『Web漫画アクション堂』に毎週金曜日に配信してます」

 手にしているのは単行本化された「同人少女JB」の第1巻と2巻だ。
 この連載以外にイラストやポスター、チラシなどの制作依頼が途切れないそうだ。

「それと13年前から日本工学院専門学校八王子校のマンガ・アニメーション科で週1の非常勤講師、浜松市にあるデザイン専門学校、ルネサンス・デザインアカデミーの臨時講師をやってて、校内コンテストの審査員なんてお仕事も不定期ながらあります。学生サンと話してるとワタシたちにはない感性やエネルギーをもらえ、とっても刺激になりますね」

 失礼、バリバリじゃん!
 さて、某有名医大教授だった父親が米国の大学に客員教授として招聘(しようへい)され、小学校5、6年生の2年間、シアトルで暮らしたことがある一本木さんが注目されたのは高校3年のとき。あるコミックイベントに「うる星やつら」のラムちゃんのコスプレで参加したところ、コミック誌や投稿誌に掲載されたのだ。

「アニメ誌の投稿少女だったのが一変、玉川大学に進学したけど、コミック関係のお仕事に加え、テレビ、ラジオからもオファーがあり、てんてこ舞いの毎日になりました。TBSの『平成名物TV SUPER WEEKEND LIVE 土曜深夜族』で横浜銀蝿の翔さんやミュージシャンのイクラちゃんたちとレギュラー出演してたのが懐かしいですね」

 その後、ミュージシャン、女優、コスプレデザイナーなど幅広いジャンルで活躍。99年、映像、音楽関係のクリエーターで、“劇伴”(映画やTVドラマ、演劇で流れる伴奏音楽)を得意とする男性と結婚した。

 しかし、子宝に恵まれず、結婚4年目から不妊治療を。その過程を同時進行で描いた実話コミック「戦え奥さん!!不妊症ブギ」を「本当にあったゆかいな話DX」(竹書房)に連載。08年2月、小学館クリエイティブで単行本化された。

「それがきっかけで、フジテレビ系の『ザ・ノンフィクション』の密着取材を受け、去年6月、『君を待っている~不妊治療の今~』と題して放映されました。結果として妊娠できなかったわけですが、子供を授かるのもご縁ですからね。ワタシも夫も吹っ切れました」

 川崎市内の自宅に2人暮らし。
「もちろん、炊事洗濯もやって、気がつくと一日が終わってるって感じ。息抜きは夫と共通の趣味のロードバイクのヒルクライムレースに出場することです」
(この記事はエンタメ総合(日刊ゲンダイ)から引用させて頂きました)