中距離恋愛の頃の私⑨
式も終盤・・・・今から、ブーケトスのお時間・・・・らしい。
って、私、こんなん張り切っちゃうもんね~~~
花嫁さんから20本くらいリボンが出てて1人1本持って・・・・
『せーの』で引く・・・・・・
思いっきり引っ張った!!!!!!!!!!!
周りはスルスル~~~とリボンが抜けてキーホルダーみたいなのが先についていてみんなキャッッキャッ☆喜んでいる。
私は、何がついてるのかな~~??と思い、再度ぎゅっと引っ張ったら・・・・
花嫁さんの手がブーケとともに私の前に・・・・・
あれ???
私・・・・・
一瞬何が起こったかわからず、友達が“よかったね”“すご~~い”という言葉で状況が把握できた。
引き当てちゃった??
きゃ~~~~~~~~~~~~~っ☆☆☆
ビックリしたよ~~~!!
初の結婚式で初のブーケゲット!!
ブーケをもらって花嫁さんと写真撮影し終わり、ニコニコの私。
彼氏も見てくれてるかな~~~なんて思ってたら、ホテルの従業員さんに呼ばれた。
私は、何々??まだ特典でもあんの??とワクワクして後をついていった。
すると・・・・・・
連れて行かれる方向は、彼氏の親族側の席・・・・・
なんだろう??と思いながら歩く・・・・・
従業員「こちらの方がお客様を何度も呼んでいまして・・・・・」
とだけ言い残して従業員は去って行った。
連れて行かれた場所は、披露宴会場の彼氏の親族席の後ろの隅。
思わず私は、笑い出した。 苦笑かな・・・・・
私の目の前にはもう泥酔の彼氏が横たわっていた。
あらららら~~~~~。
仕方ないね、あんだけ飲まされてたもんね。
でも、な~~~んで私が呼ばれるのよ~~~???
と、思っていたら彼氏パパ&ママさんが
「ごめんね~~今から私たち挨拶しなきゃだから、そのあいだお願いできる??」
と、言ってきた。
あぁ・・・・この方々も私を呼んだのね・・・・
私「はい・・・・・わかりました」
と、答えるしかないっしょ。
彼氏自身も、私を呼んでいたらしいがその彼氏はもう目も開いていない。
寝てるのかな???
私がここにいるなんてわかってないだろう・・・
彼氏の隣に屈んだ。
式は、もう親族のあいさつへ・・・・・
私たちは、テーブルなどで囲まれてる為どういう風な光景かわからない。
聞こえるのは声だけ。
今日はあんたに振り回されっぱなしだったよ・・・と、思い彼氏の顔を見た。
本当に眠ってしまったのかな・・・・・・・スースーいってる・・・・・・
“まさかこの寝顔を見る日がまたくるなんて思わなかったよ。
朝、起きるといつも隣にあったこの寝顔。
あなたを失ってから初めてちっぽけな幸せの集まりの中で私たちは過ごしていたんだな~って気づいたよ。
4年という時間の慣れで私は、あなたへの優しさや思いやりがなくなってしまっていたんだ。
優しさや思いやりを求めるばっかりになってしまっていた。
独りになると2人でいる時に見えなかったものが見えてきたよ。
忘れていたものを思い出すことが出来たよ。”
彼氏の顔をみながら心の中で彼氏に言った。
結局彼氏は、赤ワインの飲みすぎで2次会以降も来ることなく、両親とともにおとなしく家に帰って行った。
(家に帰りつくまで意識戻らず・・・笑・・・)
私は、朝方まで飲んだりカラオケしたりで次の日は、昼まで寝ていた。
ブルブル・・・・・・
妹「電話よ」
と、言って叩き起こされる。
画面を見る・・・・・
ん?????
0902746**** 誰???
まてよ?????
この番号って・・・・・・・
私は、別れた彼氏の番号は、抹消する。(しかし覚えてる→意味ない??)
これは・・・・・・・ 彼氏の番号じゃ・・・・?
出ますよ、もちろん。
私「もしもし・・・・・???」
彼氏「あっ、寝とった??ごめんごめん。
昨日もごめんね~~~迷惑かけたね。」
そうだよ・・・・と思ったけどね。
私「大丈夫なん??今日は。」
彼氏「ま~ね。ちょっと頭痛いかな。起きたら家やったけんビックリしたぁ~」
私「大丈夫ならいいね。」
彼氏「うん。両親も助かったって。ありがとうって言ってたよ。」
私「・・・・・うん。」
彼氏「・・・・・・・・・・・」
私「・・・・・・・・・・・・・」
彼氏「・・・・・・・・・・・・・」
話が途切れてしまって無言の時間が流れた。
私は、無言の時間でも気にしないほう。もちろん彼氏も。
でも、相当久々の電話じゃ2人ともなんかきまづい空気が・・・・・・
すると彼氏が口を開いた。
彼氏「今から会えないかな??」