統合失調症とは少し前まで精神分裂病と
呼ばれていた精神病で100人に1人はなると言われています。
主な症状としては、(個人差はありますが)幻覚・幻聴、被害妄想等があ
ります。僕がボランティアをしているひきこもり自立支援センターの
共同生活寮にある日20代後半の男性が入寮し、彼は典型的な
統合失調症でした。(親が統合失調症のことをスタッフに
言わなかったため、入寮できてしまいました)
入寮初日、両親と共に車に乗ってやってきた彼は見た目はごく普通の
青年に見えました。最初の1ヶ月はおとなしく、なんの問題もなかった
彼でしたが、寮の生活に慣れてくるにしたがって、徐々にその本性を
あらわすようになりました。
彼は、テレビの中に監視カメラが仕掛けてあるから撤去してほしい、
寮の外でアメリカのCIAが自分を監視しているから警察に連絡してほしい
寮のスタッフが自分の命を狙っている、楽天のM氏が自分の財産を
横取りしたから裁判をおこす等まるで根拠のない話を真顔で
するようになって(彼は本気でそう思っていた)実際、警察を呼んだり
楽天の本社に苦情の電話をかけたりしていました。
さすがにこれはやばいとスタッフが母親に連絡をして
精神科医に一度見てもらったほうがいいと言って
寮を退寮することになりました。
統合失調症にかかっている人は
自分がおかしくなっていることに気づいていない人が
多くて、自分のことを病気だと思っていないので
なかなか病院に行こうとしません。
ですからまず本人に病気であることを納得してもらわなければならないのですが
これがけっこう難しくて周囲の人は疲労困憊になってしまいます。
寮のスタッフやボランティアも例外ではなく
彼に振り回され続けました。
僕が聞いた彼の最後の言葉は
「明日、オバマ大統領と釣りに行く」でした。
英語を話せない彼がいつどうやってオバマ大統領と
約束を交わしたのかは永遠に謎です。
独特の世界観で周囲を翻弄し続けた彼でしたが
彼がいなくなった寮は少しさびしくなった気がしました。
僕がボランティアをしている施設http://shuroushien.com/ ひきこもり自立支援センター