八月が過ぎて誰も見向きもしなくなった海岸。砂に埋もれたカキ氷のカップ、コパトーンの空ボトルが祭りや宴のあとのように虚しく映る。
夏の余韻は秋の気配に少しづつかき消され、海に沈む夕日も夏のそれとは何となく違って見えるよう。
海風になびく髪をかきあげる君の仕草が好きなんだけど、そんな事は照れくさくて言えやしない……
言葉少なにふたりで歩くこんな浜辺が心地がよくて僕は好きなんだ。

                -少し風が冷たくなってきた秋の浜辺にてー