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雨音が激しくなる中、
高速道路を走り、
須崎から高知方面へと向かった。
時刻は夕方５時過ぎ。
雨雲にさえぎられ、辺りは薄暗い。
これから、
瀬戸大橋を渡って家路につく。
２泊３日の四国旅も終わりに近づいてきた。
しかし、どうしても気になる。
この後、夜の高速道路を
４時間近く走る事を考えると、
早く帰りたい気持ちもある。
高速道路を走りながら、考えた…。
考えた末に。。。
ここは高知。
通過してしまうなんて
もったいないき。
さて、
繁華街に車を止めて、
土砂降りの中、歩き出した。
革靴だから濡らしたくは無かったが、
そんな無粋な事を言ってはいけない。
後で手入れをすればいい。
粋に遊ばなくてはいけない。
「遊びをせんとや生まれけむ」
そんな小生が向かった先は、
はりまや橋から歩いてすぐ近く。
川沿いにある料亭だ。
もちろん、男の気まま旅に予定など、
あって無いようなもの。
料亭に行ったところで、
予約もしていないし、
お一人様を入れてくれはしまい。
しかし、小生は向かう。
そして、暖簾をくぐった。
決して常連であるはずもなく、
初めて立ち寄る一見さん。
な、何を。。。
「あの、すみません。」
「売店を見せてもらいたいのですが…。」
なるほど！！
売店なので、予約はいりません。
さて、
県外の小生が、
土砂降りの中向かった先に、
何があるのか？！
２泊３日の旅の疲れもわすれ、
わざわざ高速を下り、
ずぶ濡れになりながら、
歩いて向かった料亭。
きっと驚くような宝物があるに違い。
土佐の高知の宝物。
これが無くては始まらない。
そして、小生の目の前に光り輝く宝物がある。
決して派手さは無いが、
いぶし銀のごとく横たわっている。
その名は「しばてん手ぬぐい」
て、手ぬぐい？？
なんて野暮なことを言ってはいけない。
これをかぶると、
誰もが楽しく踊りだすのである。
「チャッ チャ〜 ♪♪」
しばてん踊りだ！！
ちなみに、この手ぬぐい。
目玉は自分でくり抜くらしい。
さて、念願の手ぬぐいを、
本場の料亭で手に入れた小生は上機嫌。
手ぬぐいを濡らさないように
大切に、大切に…
あれ？手ぬぐいだから濡れていいんじゃない？
かぶって歩けば？
なんて事は言わないで欲しい。
大切な一張羅やき。
土砂降りの中、
「しばてん手ぬぐい」をかぶった怪しい人物。
はりまや橋に現る。
なんて、記事になっては大変だ。
「チャッ チャ〜♪ ♪」
では済まないかもしれない。
さて、これで、
「しばてん手ぬぐい」
「はしけん」「べく杯」
お座敷遊びの「三種の神器」が揃った。
土佐を楽しむには、欠かせない？
大切なアイテムだ。
さぁ、踊りましょう！！
ハッケヨイ ヨイ ハッケヨイ ♪♪
土佐の高知は実に楽しいね。
チャッ チャ〜 ♪♪