アストロプロダクトのAP直流半自動溶接機がをガス化したてコンデンサーの追加や5Kgのワイヤが取付できるように改造(詳しくは ここ )をして使用しているのですが、トーチを押しても溶接が出来なくなり半自動溶接機の修理です。
AP直流半自動溶接機を購入してからの故障は改造前後で何度か故障がありました。
改造前での故障では
①トランスに取付けてある温度センサーが接触不良の発熱で破損
→温度センサーを取り外すして修理
②トリガースイッチの接触不良
→トーチを分解して接点を磨いて修理
です。
改造後の故障は
③ワイヤーの送りが安定しない
→トーチケーブル内のライナー(コンジットチューブ)を鉄製のライナーに変更。
原因は純正の樹脂ライナーが磨耗したために曲がる箇所などで食い込み抵抗になったと思います。
0.8mmのノンガスワイヤーから0.6mmのソリッドワイヤーに変更したことも磨耗を早めた原因の一つと思います。
takさんからのアドバイスもあり、似たような樹脂チューブもあったのですがまた同じようになると思い鉄製のライナーに変更。
④基盤内のメインリレー(溶接用トランスへの電源の供給用)の破損
→同型のリレーを探すが見当たらなかったので自動車で使用されていた24V用のリレーを使って修理
接点の容量は分からないが使用できていました。
⑤カプラー内の端子破損
→半田付けで修理
⑥基盤の断線
→配線を追加して修理
です。
ガス化などの改造が原因での故障はライナー(コンジェットチューブ)のぐらい。
これも、純正のままでも長く使用したら発生するかなと思います。
今回の不動になった原因は
基盤につけるカプラー内の端子の破損(前出の⑤と同様)
です。
取り出した基盤の状態は



(↑交換したメインリレーです)
です。
半田付けなどで修理しても良かったのですが、以前takさんがワイヤー供給用モータの別電源化(takさんのページです)をされていて効果があったようなので参考にさせて頂き同様の改造をしました。
使用した部品は
①東芝製のACアダプター
入力:交流100V-240V
出直:直流15V 3A

②PWM制御基盤(ヤフオクで購入)
作動電圧 DC6-90V
制御電力 1000W以下


③リレー(溶接トランス用)
12V 30A

④リレー(モータ・エアーソレノイド用)
12V 接点容量不明

です。
純正ではワイヤ供給用モータは約22Vぐらい(出力セレクターの設定で変わってきます)をサイリスタ制御(だったと思います)で実効電圧をかえてワイヤー速度を設定しています。
よく使うワイヤー速度でのモータ電圧を測ると15V以下でしたので①のACアダプターでモータを駆動することにしました。
実際に使ってみてトルク不足やワイヤー速度不足があったら電圧の高いACアダプターに変更することにします。
ワイヤー速度は②のPWM基盤で制御するとして、ワイヤーのOn/OffはPWM出力とモータの間にリレー入れてすることにしました。
使用するリレーやエアーソレノイドは自動車なので充電電圧からすると15Vはそれほど高くないので、そのまま電源とすることにしました。
改造方法は
メインスイッチから交流100Vを取りだして①ACアダプターの電源にします。
これで半自動溶接機の電源を入れると①ACアダプターにも電源が入るようになります。
ACアダプターの15V出力をPWM制御基盤の電源側に接続して出力側とモータの間に④のリレーを入れてOn/Offさせます。
④のリレーの別回路でエアーソレノイドのOn/Offをさせます。
③のリレーで溶接トランスへの電源供給のOn/Offをさせます。
後は各リレーのコイル側に①のACアダプターの間にトリガースイッチを入れて、
トリガースイッチを押すことで各リレーをOn/Offができるようにして終わりです。


配線がごちゃごちゃしてますが、リレーが問題なければ配線を引き直します。
実際に溶接して確認です。
厚み1.0mmの鉄板に電圧設定はMAX-1で溶接すると

いい感じに溶接できました。
溶接用トランスへの電源供給用リレーに不安があるがこのまま様子を見ることにします。問題がでてきたら規格が合うものを探すことにします。
次いでにアストロプロダクトで購入した自動遮光溶接面も調子が悪くなったので修理しました。
原因はOn/Offスイッチが悪かったので修理しました。
スイッチは同様のものが手元にないので、携帯電話用のイヤホンを取付して改造修理完了。

後付したスイッチとバッテリーケース

基盤左上のスイッチが破損

スイッチ左のコンデンサーの下の白黒の線が後付スイッチにつながります
ちなみにスイッチにはポッチがあるのですが取れてなくなっています。