【 部族の争いが世界に影響を与えてしまう 】
「WW3?」と騒がれた米国 vs イランの対立。
米国の「テロリストの親玉排除」に対し、
イランは「死人が出ないよう」米軍基地を攻撃。
国内的に一応のメンツを立てて
「エスカレートを望まない」と手打ちになりました。
当面の危機は回避されたようですけど、
イランの核開発をめぐる根本問題はそのまんま。
何一つ解決したわけではありません。
とりあえず中東では、イスラエルのみが、
おそらくは核兵器を保有している。
それが現在の先進国が望んでいるバランスであり、
イランはこれに異を唱え
自分らも核武装を望んでいるのです。
しかし不安定なアラブ諸国が、
イランを皮切りに次々と核武装したら、
次の中東戦争は核戦争となります。
そうでなくても世界の火薬庫なのに、
核でドンパチやられたんではたまらん、
世界的に影響が大きすぎる、
というのが世界秩序の側の考えです。
そもそも人口国家イスラエルを除いて、
アラブの国々は基本的に部族社会。
その「部族の争い」レベルのことが、
いきなり国家間戦争となっちゃう地域です。
これが仮にアマゾン奥地の〇〇族と
●●族の争いなら大きな影響はなかった。
そこにどんな宗教指導者がおり何を主張しても、
世界に与える影響はほとんどありません。
だから好きにやらせて干渉などしない。
彼らには彼らの歴史があり流儀があり
いわゆる文明を受け入れるか拒絶するか、
それも含めて彼ら自身の選択だからです。
彼らには彼らの道がある。
だから干渉するべきではない。
しかしアラブはそんなわけにいきません。
なんせ彼らの足元には原油がたっぷりあり、
今の地球文明は石油文明ですからね。
それゆえ世界中が「部族の争い」に
引きずりこまれることになる。
イランの「反米」も、何のことはない、
前の独裁政権が親欧米だったから。
1979年の革命でそれを倒した現政権は、
オセロみたいにひっくり返って反米になった。
白が突然黒になり、政策の継続性がない。
後進国の典型みたいなもんです。
普通ならそういう国は危なくてつきあえません。
しかし彼らの足元には原油が眠っている。
だから先進国はしゃーなしに相手をして、
何とかなだめすかして現状維持を図っている。
ただそれだけのことなんですよ。
人類文明は均一には発展しない。
必ず進んだ地域と遅れた地域が出てくる。
その不均衡が終わりのない諍いを生み出す。
中東ではそこに地下資源が絡むため、
影響が世界的になってしまう。
これは現在の地球人類の大きな悩みですが、
同時に人類変化のダイナミズムの元でもある。
とりあえずは続けていくしか仕方がないのですよね。