3D CADは非常に便利です。
・立体形状を直感的に理解できる
・干渉チェックができる
・組立状態を確認しやすい
・若手でも形状を把握しやすい
といったメリットがあります。
でも、3Dモデルを見ただけでは分からないことがあります。
例えば、
・この寸法はどこを基準にしているのか
・どこまでの精度が必要なのか
・穴の公差は?
・表面粗さは?
・材質や熱処理は?
・溶接なのかボルト締結なのか
・加工する側がどこを基準に加工するのか
こういう情報は、単純に「形」を見るだけでは分かりません。
図面には「設計者の意図」が入っているのです。
例えば同じような形状でも、
「この面を基準にして、この穴位置を±0.1mmで管理する」
という指定があれば、設計者がどこを重要視しているかが分かります。
つまり図面は単なる「製作するための絵」ではなく、
設計者が何を重要と考えているのかを伝える情報でもあるのです。
3Dに慣れすぎると起こりやすいこととして。
・形状は理解できるけど、寸法の意味を理解していない
・公差を見ても重要度が判断できない
・基準の考え方が弱い
・加工方法を想像できない
・「モデルにそう描いてあるから」で終わってしまう
これは能力の問題というより、3D CADが便利になったことで「図面を読む経験」が減っていることも原因だと思います。
前に書いたように、読解力が弱い、につながります。
じゃあ、どうすれば図面を読めるようになるのか
「寸法を全部覚える」のではなく、
①何を作る部品なのか
②どう加工するのか
③どこを基準にするのか
④どこが重要なのか
⑤どうやって組み付くのか
この5つを考えながら図面を見る、ということです。
CADで図面を描くこと自体は、現在では以前より簡単になりました。
しかし、本当に難しいのは「何をどう描くか」を判断することです。
KDSでは、単純なCAD作図だけではなく、機械設計の実務経験を活かして、図面作成やサポート図の作成をお手伝いしています。



